WEBサイトをつらつら眺めていたとき、あとで役に立ちそうな文章を発見、メモ帳にでも保存しようと範囲選択...できなかったからコピー&ペーストまでたどり着けなかった、という経験がある人は少なくないはず。近ごろはテキストの範囲選択や右クリックを禁止したWEBサイトが珍しくないため、やむをえません。

それらの機能制限は、WEBサイト側で(JavaScriptやCSSを利用した)プログラムを作動させているために生じます。かんたんにいえば、右クリックやコピーなどの操作(イベント)を監視し、無効化してしまうのです。

だからプログラムを動作しないようSafariの設定を変更すれば、右クリックやコピーが禁止されたWEBサイトにも対処することは可能ですが、細かい設定変更は手間がかかり現実的ではありません。JavaScriptやCSSの機能を制限すると、WEBサイトの表示や各種の動作(タップへの反応など)に影響するため、かえって不利益を受けることになります。

そんなときは、 iOS 16で強化された「テキスト認識表示」を活用しましょう。コピーがとれないWEBサイトのスクリーンショットを撮り、画面左下に表示されたサムネイル画像をタップ、右下に現れたテキスト認識ボタンをタップするとWEBページ上の文章が検出されます。それをコピーすれば、テキストの範囲選択などが禁止されたWEBページでもコピーの対象になります。

ただし、この方法はテキスト認識表示の精度に影響を受けます。画像として表示されている文字を認識/読み取る精度は完璧ではなく、なんらかの原因で読み取りミスが発生することもあります。コピー機能を完全に置き換えるわけではないので、注意しましょう。

  • 文章の選択/コピーが禁止されたWEBページも「テキスト認識表示」で対処可能です