フジテレビは、アジア最大級のマーケティングカンファレンス「ad:tech tokyo 2022」(20~21日)に初出展。動画内に広告情報を付与する新しいAVOD(広告情報付き無料動画配信)サービス「iCADs(アイキャズ)」の効果を活用するためのオリジナルドラマ『片想いの彼のために捜査してたら、いつのまにか名探偵になりました。(仮)』(20日正午、FODで無料配信スタート)を初公開し、デモを展示する。
「iCADs」は、“in Contents ADs”の略称で、動画内に広告情報を付与するAVODの新しいサービス。フジテレビがMIRRIAD社と共同でサービス提供をめざしている配信コンテンツ向け広告情報サービスで、ユーザーが配信コンテンツ視聴中にインストリーム広告によって中断されることの無い快適な視聴体験や、情報付与による新たな楽しみの提供を目的としている。広告主にとっても番組内に新たな広告情報機会の創出とブランド認知拡大を目指すことが可能になるという。
「iCADs」を最大限活用すべく、「iCADs」の使用を前提としたオリジナルドラマ『片想いの彼のために捜査してたら、いつのまにか名探偵になりました。(仮)』を制作。展示会で出展するとともに、デジタルプレイスメント前・後の両バージョンをFODでも無料配信する。
ドラマの主人公は、大好きな祖父の影響で歴史に詳しい大学生の江戸奈々未(莉子)。ある日、彼女がひそかに想いを寄せている新米刑事・大島春斗から、連続して水風船をぶつけられた事件の捜査の手伝いを依頼される。被害者の名前は、「大石」「不破」「間」「片岡」「吉田」で、被害者には水風船をぶつけられたこと以外の共通点は一切ない。限られた情報を頼りに奈々未はどのように犯人までたどり着くのか。そして、予想もしない事件の結末とは…。
主演の莉子は「今回、私自身初めての推理ドラマだったので新しい挑戦をさせていただきました。推理と歴史が組み合わさるという珍しい組み合わせで楽しく演じさせていただきました。セリフで歴史上の人物を覚えるのが大変でしたが、ゆうたろうさんと力を合わせて頑張ったので、2人の掛け合いを楽しみながら見ていただければ幸いです」とコメントしている。
「ad:tech tokyo 2022」では、NTTデータ「NeuroAI(R)/D-Planner(R)」を活用し、「iCADs」によるデジタルプレイスメントが人の感性にどう影響を与えるか、広告効果を検証した結果を展示。これは、脳情報通信技術から生まれた基盤技術で、「脳科学×AI」の融合研究を世界に先駆けてマーケティングへと応用し、広告を見ている人が何を感じているかを脳活動から予測するシステム。展示では、デジタルプレイスメントによる視聴者の印象変化や行動変容を推定し、「iCADs」の広告効果を検証する。