米Adobeは10月18日(現地時間)、PDF編集ツール「Adobe Acrobat」を米Metaの「Meta Quest」シリーズ向けに提供すると発表した。同アプリはMeta Questアプリストアで配信されている。

  • Meta Quest版「Adobe Acrobat」が登場

    Meta Quest版「Adobe Acrobat」が登場

Web版のAcrobatに準拠した機能を備え、VR空間内にアプリウィンドウが浮かぶような形で起動する。PDFの作成・編集・閲覧、電子署名やコメントの追加などが可能。ファイル形式の変換など、一部の機能はサブスクリプションサービスの加入が必要な有料機能となる。クラウドベースで動作し、同じAdobe IDでログインしたPCなどとシームレスに行き来して作業できる。

10月25日にMetaが発売予定の新型VRヘッドセット「Meta Quest Pro」は、チームコラボレーションなどのビジネスユースも想定した業務用のハイエンドデバイスとされている。同機種の発表の場となった開発者向けカンファレンス「Meta Connect 2022」では、Microsoft TeamsやMicrosoft 365、Zoomなどの各種ビジネスツールをQuestに取り込む計画が明かされており、Adobeとの連携もその一環と考えられる。なお、AcrobatアプリはMeta Quest Proのほか、Quest/Quest 2でも利用可能だ。

  • Meta Quest版「Adobe Acrobat」の画面イメージ。機能は基本的にWeb版に準拠する

    Meta Quest版「Adobe Acrobat」の画面イメージ。機能は基本的にWeb版に準拠する