24日にスタートするカンテレ・フジテレビ系ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(毎週月曜22:00~※初回15分拡大)がフランス・カンヌの国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM(ミップコム)」で世界初上映され、女優の三浦透子と佐野亜裕美プロデューサーが登壇した。

  • 三浦透子=カンテレ提供

ドラマオリジナルの今作は、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)と彼女に共鳴した仲間たちが10代の女性連続殺害事件のえん罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平が出演する。

現在フランス・カンヌで開催されている世界最大級の国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM」で18日、Asian World Premiere TV Screeningとして今作が日本の放送に先駆け世界で初めて上映された。前日には三浦がレッドカーペットに登場。三浦は昨年7月に出演映画『ドライブ・マイ・カー』でカンヌ国際映画祭の授賞式に参加して以来、約1年3カ月ぶり2度目のカンヌとなった。

世界各国の俳優陣やコンテンツ業界のVIP陣が続々と登場する中、淡いブルーのセットアップを纏ってレッドカーペットに降り立った三浦。「こんなに短期間でまた来られるというのも、すごく恵まれているなと感じます。“縁を感じていいのかな~”なんて、少し思いながら歩かせてもらいました。(前回は昼のレッドカーペットだったので)夜のレッドカーペットというのは、すごく新鮮でいい経験になりました」と2度目のカンヌに喜びを感じている様子だった。

そして翌日、カンヌ国際映画祭の会場と同じPalais des Festivals et des Congresのメインホール、Grand Auditoriumでドラマの公式上映が行われた。60年近い歴史を持つMIPマーケットのメインホールで、日本ドラマが世界初公開されるのは今回が初めてとなる。 会場には世界中から業界関係者や記者が集まり、今作を鑑賞。上映会後、舞台に登壇した三浦は「海外で上映していただけるということ、とてもうれしく思います。テレビドラマって家で観るものという印象が自分の中であったので、こんなに大きなスクリーンで上映していただくというのは、どんな体験になるのだろうと自分も想像できていなかった部分がありました。今日、初めて完成した第1話を観て、純粋に物語に集中して楽しめました。それは本当に、このドラマの力強さなのだと実感しました」と話した。司会者から「5歳の時からこの仕事を始め、テレビCMやドラマに出演し、今、女優として成功していることについてどう思いますか」と聞かれると、「自分ではそう思わないです(笑)。成功していると言っていただけることはすごくうれしいですけど、全然そんな風に自分ではまだ思えていなくて……まだまだ勉強中です」と、照れた表情を見せた。

会場を訪れた人からは「とても良いストーリーで、俳優たちも完璧でした。素晴らしかったです。とても好きな作品でした!」(フランス)、「とても楽しんで観ることができました。南アフリカ共和国でも観ることができればいいなと思いますし、友達にもこの作品を勧めたいです」(南アフリカ共和国)など絶賛のコメントが寄せられた。

三浦のコメントは以下の通り。

■三浦透子

――昨年7月以来のカンヌはいかがですか。

本当にいい天気で、心を解放するパワーのある場所だと改めて感じています。

――(昨年7月以来のカンヌで、)レッドカーペットを歩かれていかがでしたか。

こんなに短期間でまた来られるというのも、すごく恵まれているなと感じます。“縁を感じていいのかな~”なんて、少し思いながら歩かせてもらいました。(前回は昼のレッドカーペットだったので)夜のレッドカーペットというのは、すごく新鮮でいい経験になりました。

――世界各国の映像コンテンツ関係者の前での上映でしたが、いかがでしたか。

海外で上映していただけるということ、とてもうれしく思います。テレビドラマって家で観るものという印象が自分の中であったので、こんなに大きなスクリーンで上映していただくというのは、どんな体験になるのだろうと自分も想像できていなかった部分がありました。今日初めて完成した第1話を観て、純粋に物語に集中して楽しめました。それは本当にこのドラマの力強さなのだと実感しました。

――現在、絶賛撮影中かと思いますが、ドラマ撮影現場の様子はいかがですか。

本当にスタッフの皆さんの強い気持ちを感じるというか、丁寧に撮影できている実感があって、すごくいい経験をさせてもらっています。

――撮影で印象に残っている出来事を教えてください。

撮影初日が物語の中でも結構大事なシーンで、初めましての眞栄田(郷敦)さんとご一緒でしたが、2人とも大事なシーンだったので、そこが一番印象に残っています。最初から2人ともエンジン全開で頑張らないといけないシーンだったので、苦労しましたけど楽しかったです。

――来週24日から初回スタートとなります。日本のファンの皆さんにメッセージをお願い致します。

報道の現場で働く主人公の女性の姿というのと、えん罪事件を追う社会派サスペンス、どちらの面も持ち合わせたドラマだと思います。ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいです。観てください!