女優の沢口靖子が主演を務める『科捜研の女 2022』が、18日(毎週火曜21:00~、初回は2時間スペシャルで20:00~)にスタートする。科学捜査ミステリーの原点ともいえるドラマで、1999年のスタート以来現行連続ドラマ最多シリーズ記録を更新し続けている歴史ある今作は、テレビ朝日に新設された「火曜21時」枠で、よりスタイリッシュかつハイクオリティーな大人の科学ミステリーに生まれ変わるという。
今回は沢口に、感動を呼んだ前作『Season21』最終回の裏話や、新たに仲間に加わる小池徹平、シーズンを通して脅威となる役どころを演じる石黒賢の印象、卒業する渡部秀へのエールなど『科捜研の女』についてインタビュー。「がらりと変わっています」――沢口が微笑みながら自信を覗かせる最新作の見どころとは。
■前作の最終回では自ら台詞を調整
今年4月、前作の『Season21』が幕を下ろすと「もう新作を見られないのでは」と視聴者に悲しみが広がった。インタビューなどでキャストらが「今シーズンの最終回は『科捜研』の集大成だ」と口をそろえて話しており、最終回で互いに感謝を伝え合う感動的なシーンが作品全体のラストを飾るかのような演出に見えたからだ。
そんな反響は沢口のもとへも届いており「『終わってしまうの? 寂しい』、『もっと見たい』、『ラストの屋上のシーンは感動しました、涙、涙でした』というお声をたくさんいただいて、改めて皆さまに支えられて23年続けることができたんだなと実感できました」と感謝。屋上のシーンは、キャスト自身が思いを込められるように台本の時点では台詞に“余白”が用意されていたという。沢口は言葉をかける相手を思い浮かべながら台本を読み、制作陣に「こんな言葉にしてもいいですか?」と相談。それぞれへの熱いメッセージを一言、二言加えていったと明かす。しかし撮影当日を迎え、顔を見ながら台詞を発する瞬間は想像を超える大きな感慨があり「わぁっとにじみ出てくる思いがありました」と振り返った。
■クールで上質な大人のミステリーにブラッシュアップ
そして前作から半年、視聴者が待ち望んでいた新作『科捜研の女 2022』がスタートする。「またマリコに息を吹き込むチャンスをいただけて感謝しています。皆さんのご期待にぜひ応えたいと思っています」と意気込む沢口に、改めて主人公・榊マリコの魅力を聞いた。「どんな難事件にも信念を持って、“追求心”、“探究心”旺盛に、諦めず真実へ向かって突き進んでいく精神でしょうか」。一向に衰えを知らずパワフルに輝き続けるマリコに勇気や元気をもらっているファンがたくさんいますと伝えると「長く続けて来られた私の原動力もそこにあると思います」と沢口自身も共感を寄せた。
放送発表と共に公開されたのは、前髪をアップし、クールな雰囲気をまとったこれまでのイメージを一新するかのような新ビジュアル。「皆があっと驚くビジュアルを作りましょうというコンセプトから始まりまして、いろんなスタッフの方の意見を取り入れて出来上がりました」というビジュアルの撮影へは、「いいものを作りたいという高揚感、皆さんの期待に応えられるだろうかという緊張感、そしてどんな大人の作品に変わっていくんだろうという期待感」を持って挑んだ。
ビジュアルだけでなく「スタイリッシュでハイクオリティな大人の科学ミステリーに生まれ変わる」という紹介も多くのファンをワクワクさせている。一体どんなふうに変わっているのかと尋ねると、「現場での演出、カメラワーク、照明、がらりと変わっています」。「これまでは明るくてポップで生活の近くにあるような親しみやすい作品でしたが、動きのある映像が盛り込まれ、クールで上質な大人のミステリーに生まれ変わっています」と微笑みの中に確かな自信を覗かせた。