明日香が運営する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」は10月14日、「保育士のキャリアに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は10月5日~6日、現役保育士106名を対象に、インターネットで実施した。
園長の仕事に対して、どのようなイメージを持っているか聞くと、84.0%が「責任が大きい」、50.9%が「マネジメント力が求められる」、49.1%が「保育士歴が長い人が就く」と回答した。
園長の仕事に就きたいと思うか尋ねたところ、「非常に思う」「ややそう思う」は合わせてわずか16.1%で、「就きたいと思わない」(81.1%)が圧倒的に多かった。
園長の仕事に就きたいと「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した人に、その理由を聞くと、「責任が重く自分には無理だと思うから」(73.3%)が最も多く、「管理業務に興味がないから」(52.3%)、「子どもたちとの関わりが少なくなってしまうから」(46.5%)が続いた。
理想となる保育士や尊敬する先輩がいるか尋ねると、70.7%が「はい」、20.8%が「いいえ」と答えた。
自身が将来なりたい「保育士像」を思い描くことができているか尋ねたところ、68.0%が「非常にできている」「ややできている」と答えた。どのような「保育士像」を思い描いているか聞くと、「子どもの発達、気持ちに寄り添える保育士」(86.1%)、「保護者からの信頼が厚い保育士」(70.8%)、「子どもの自発性を育てられる保育士」(68.1%)がTOP3だった。
保育士として、キャリアにおける具体的な目標を設定できているか聞くと、「非常にできている」が9.4%、「ややできている」が41.5%だった。「あまりできていない」は36.8%、「全くできていない」は10.4%で、具体的な目標を設定できている人・できていない人はそれぞれ半数だった。
具体的な目標を設定できていない理由を尋ねたところ、「普段の業務の中で、具体的な目標を意識することが難しいから」(42.0%)が最も多かった。次いで、「具体的な目標を考えたことがなかったから」「何を目標におけば良いかわからないから」(各30.0%)、「キャリアアップできる機会が少なく期待できないから」(28.0%)と続いている。