今年6月、自由が丘にオープンしたカフェ「goma to(ゴマト)」。店の名前の通り、ごまを使ったメニューを楽しめるカフェで、実は「かどやの純正ごま油」などを製造・販売するごま油の老舗「かどや製油」が手掛けています。

この秋からはお芋やきのこを使った秋らしい新メニューも登場。「goma to」の注目メニューとともに紹介します。

「かどや」が手掛けるごまづくしカフェ

自由が丘駅から徒歩5分ほどにある商業施設「アーブル自由が丘」の1階にあるカフェ「goma to(ゴマト)」。ここだけでしか食べられない「ごま」を使った多彩なフードメニューやドリンク、スイーツが揃っています。

  • かどや製油が手掛ける「goma to(ゴマト)」は、自由が丘駅から徒歩5分ほど

店名の「goma to」は、ごまの新しい使い方や新しい魅力を知ってもらい、ごまとともにある食卓を創っていきたい、というかどや製油の想いが込められているそう。ごまの産地であるアフリカをイメージしたナチュラルであたたかみのある店内は、席同士の間隔がゆったりとしているので、家族連れやベビーカーでも入りやすいお店です。

ごまのイメージが変わるかも!?「goma to プレート」

「goma to」に来たらぜひ食べたいシグネチャメニューは、季節ごとに変わる「goma to プレート」(1,800円)。

  • 「goma to プレート」(1,800円)

すりごま、いりごま、ねりごま、焙煎度合いが異なるごま油やごまを使ったラー油などを使った9種類のデリを盛り合わせたプレートで、季節ごとに変わるメニューも。

野菜たっぷり、色とりどりのデリが並ぶなかでも注目したいのは、秋食材を使った「きのことスモークサーモンの黒ごま和え」と「青首大根と菊のピリ辛浅漬け」の2品です。

  • 「きのことスモークサーモンの黒ごま和え」

  • 「青首大根と菊のピリ辛浅漬け」

「きのことスモークサーモン」は、秋の味覚・きのこともっちりした食感のスモークサーモンを、黒ごまとごま油で和えた一品。「青首大根と菊のピリ辛浅漬け」は菊の花が秋らしい、さっぱりとした漬物です。ピリッとした辛みとシャキシャキとした食感がアクセントに。

また食材としてごまを使うだけでなく、ごま油を搾ったときに出る"かす"を飼料として育った沖縄県産の豚を使った「スチームドポーク」も。ふわっふわのやわらかな味わいは、一口食べたらきっと驚くはず。ごまたっぷり、野菜たっぷりのメニューですが、肉料理も素材からこだわっています。

他にも、「ネギのコンフィ」「キャロットラペ」「新じゃがの焚き物」、揚げた小魚を南蛮漬けにした「小魚のエスカべッシュ」、ごまを使ったラー油をかけた「半熟卵 らー油すりごま漬け」、「ごま油ピクルス」など、ガツンとごまの風味と食感を楽しめるものから、本当にごま油を使っているの!? と言いたくなるクセのない料理まで、様々なごまとごま油を使ったデリが楽しめます。

一皿で多彩なデリを食べ比べる楽しさはもちろんありますが、自宅で料理するときにごま油を使っているけど、ついついマンネリになりがち……という方にとっては、「こんな料理もあるんだ!」とごま油レシピのアイデアが広がるメニューかもしれません。

また「goma to プレート」は、デリプレートのほかにも「揚げごま豆腐」「マグロ節ふりかけご飯」がセットで楽しめます。

  • 「揚げごま豆腐」

「揚げごま豆腐」は店内で練り上げたごま豆腐を揚げ、豆乳が入ったねりごまソースにすりごまがかかった、ごまづくしの一皿。ここでしか味わえない、もちもちとしてとろりととろける新食感のごま豆腐です。

  • 「マグロ節ふりかけご飯」

「マグロ節ふりかけご飯」は、「goma to」で提供されているそうめんで使用したマグロ節に、いりごまと七味を混ぜた特製ふりかけをかけたご飯。デリやごま豆腐を味わいつつ食べていると、気づけばペロッと食べきってしまいます。おかわりをしたい! という声も寄せられている隠れた名メニューとのことですが、納得の一品かもしれません。

  • 「発酵レモンごま油と小豆島そうめん」(1,200円)

「goma to プレート」のほかにも「goma to」にはオリジナルのフードメニューが多数揃います。 かどや製油の工場がある香川県・小豆島は、そうめんの名産地。その小豆島のそうめんを使った「発酵レモンごま油と小豆島そうめん」(1,200円)もチェックしたい一皿です。

添えられたすり鉢ですった黒ごまをふりかけたら完成! すりたてのごまに、マグロ節で取った出汁、そしてみょうがやトマトなどの季節野菜でさっぱりといただきます。かどやの太白ごま油に漬け込んだ、発酵レモンのソースをかけて味変してみても。

  • 「ごまを食べて育った豚のプルドポークサンドイッチ」(1,200円、季節のスープ付き)

「goma to プレート」でも提供される豚肉を使った「ごまを食べて育った豚のプルドポークサンドイッチ」(1,200円、季節のスープ付き)は、プルプルのごま豆腐とやわらかなプルドポークを挟んだサンドイッチ。ごま豆腐をサンドイッチに!? と驚くかもしれませんが、ボリュームたっぷりの具材に挟まれたごま豆腐はクリーミーなソースのように食べられます。

なお「goma to プレート」に含まれる「揚げごま豆腐」(350円)、「マグロ節ふりかけご飯」(250円)は他のメニューに追加することもできるそう。もうちょっと食べたい時や、あれこれ食べたい時に嬉しいオプションです。

ごまたっぷりの秋らしいスイーツ&ドリンクも

秋のスイーツと言えば、さつまいも! 「goma to」では、秋限定のモンブランも登場します。

「紅芋と白ごまアイスのモンブラン」(1,000円)は1日30食限定の季節のメニュー。「goma to」では黒ごまで作った「黒ごまモンブラン」も人気スイーツですが、秋だけの限定商品は紅芋を使った色鮮やかなモンブランです。

  • 「紅芋と白ごまアイスのモンブラン」(1,000円)

モンブランの中は、クレープ生地で包んだ白ごまアイスが。川崎市新丸子の「BIG BABY ICE CREAM (ビッグベイビーアイスクリーム)」が手掛ける白ごまアイスで、ねりごまとすりごまのやわらかなごまの香りが楽しめる「goma to」だけの味わいです。

ミルキーな白ごまアイスと、クリームチーズ・マスカルポーネ・フロマージュブランの3種類のチーズを使用したモンブランクリーム、そしてトッピングされた香り高い黒ごまは、一度に食べるととても濃厚。さらにトッピングされたサツマイモのパリパリとした食感も楽しいスイーツです。

ドリンクでは、季節のごまシェイクとして「紅芋と白ごまのシェイク」(730円)が提供されます。白ねりごまとバニラアイスをベースとしたシェイクに紅芋をミックスした、パステルカラーの見た目も可愛らしい一杯。

大学いもをはじめ、ごまとさつまいもの相性が良いことは知っていましたが、香ばしいごまの香りとまったりとしたさつまいものシェイクはほっこりする味わい。仕上げにふりかけてあるシナモンを混ぜて飲むと、また印象が変わる秋らしいドリンクです。なお提供時間は14時以降で、テイクアウトも可能とのこと。晴れた日に自由が丘を散歩しながら飲むのも良いかもしれません。

あなたの好みは? オリジナルごま油も購入できる

「goma to」では、オリジナルごま油も販売しています。店舗限定の「goma to SESAME OILシリーズ」(各650円)は、これまでプロフェショナル向けとして業務用に販売してきたごま油をもとに、新しいごま油の使い方を提案するライン。

  • 「goma to SESAME OILシリーズ」

淡い色合いでほのかに甘いやさしいごま香味の「01 LIGHT」は、料理の仕上げやちょい足しに。オールマイティな「02 MILD」は、ほろ苦い味わいとまろやかな顔®のバランスが取れたごま油。そして密かなファンが多いという「03 STRONG」は、強く焙煎したことでビターでシャープなロースト香が楽しめる一本です。見た目もかなり濃いめ!

調理油としてはもちろん、オリーブオイルのようにドレッシング感覚で使ってみたり、和食や洋食にも加えてみたり、ごま油の楽しみ方がさらに広がる「goma to」だけのごま油です。

そしてさらにごま油の世界を楽しむなら、セルフでブレンドする「ごま油の量り売り」に挑戦してみても。ごまを煎らずに搾ったクセのない「太白ごま油」と、ごまを強く焙煎して搾った「濃い口ごま油」の2種類を、好みの比率でブレンドすることができます。

お菓子作りが趣味なら、バターがわりにも使える太白ごま油を多めにしたり、お酒好きなら濃い口ごま油メインでガツンとした味わいにするなど、楽しみ方はそれぞれ。「チャレンジしたいけど迷う!」という方には、お店がおすすめするブレンドもありますよ。

フードからデザート、そしてここだけでしか販売していないごま油と、ごまづくしの「goma to」。秋限定のメニューを味わいつつ、「ごま」の新しい楽しみ方を発見できるかもしれません。

店舗情報:goma to
東京都目黒区緑が丘2-24-8 arbre自由が丘
営業時間:11時~21時
TEL:03-6459-5959
公式サイト:goma to