アドビは10月18日、PhotoshopとIllustratorで使えるファイル共有システム「レビュー用に共有(ベータ版)」ほか、クリエイティブワークにおける協業に役立つ複数の機能を、年次クリエイティブカンファレンス「Adobe MAX 2022」にあわせて公開した。
レビュー用に共有(ベータ版)
レビュー用に共有(ベータ版)は、PhotoshopおよびIllustratorのファイル共有オプション。クライアントや関係者にデザインワークの特定バージョンを共有し、レビューを依頼できる。InDesignではすでに実装されている機能が、PhotoshopとIllustratorにも拡大された格好だ。
共有を受けたクライアントや関係者は、アートワークの任意の箇所にマークアップやコメントを追加。作業を担当するクリエイターは、レビューのコメントをソフト内で確認しながら作業が行える。
共有済みのファイルを更新すると、同一のレビューリンクに反映可能。そのため、更新のたびに手動でファイルを書き出して共有する手間が省ける。
「Camera to Cloud」にREDと富士フイルムが対応
アドビが2021年10月に買収した映像制作向けファイル共有サービス「Frame.io」の「Camera to Cloud」機能に進展があり、「RED」および「富士フイルム」の対応が発表された。収録中のカメラからクラウド上に直接映像データを転送できる。この機能により、ファイル転送にかかる時間が従来と比べ数時間~数日短縮されるとしている。
富士フイルム製品と同機能の統合は2022年末を予定。RED製品との統合は2023年春を見込む。アドビは今後10年で、Camera to Cloudによるデータ共有が標準的なフローとなっていくだろうと予想している。