今回は、秋葉原に店舗を構えるPCパーツショップのパソコンショップ アークに、パソコンデスクの周りを便利にする人気アイテムを尋ねました。
パソコンデスク周辺のグッズとしてはキーボードやマウスのほか、入力機器やクレードル、ケーブル整理器具など、さまざまなものが思い浮かびます。なかでも定番になっているのはマウスパッドだと、スタッフの磯田尚輝氏は言います。「今回のカテゴリーを売れ行きベースで集計すると、トップ5はすべてマウスパッドになります。マウスの操作性を向上させるのに欠かせない道具で、注目している人は多いですね」(磯田氏、以下同)
そのほかのジャンルにも売れ筋があるため、今回はマウスパッド2種と他のジャンル4種の合計6アイテムをピックアップしてもらいました。下記の「パソコンデスク周りの便利グッズ 購入の3箇条」を踏まえて追いかけていきましょう。
<パソコンデスク周りの便利グッズ 購入の3箇条>
- ジャンルが多彩で価格の幅も広いので、目的や予算を絞ったうえで品定めすると探しやすい。
- 手で触れるものは実物で確かめるのが鉄則。マウスパッドもマウスを滑らせて選ぶのがベター。
- キーキャップやケーブルなどを付け替えるのも流行中。予算を抑えて自分色が出せるので狙い目。
※本文と写真で掲載している価格は、2022年8月30日13:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
マウスパッド:4mm厚で割安なスピードタイプ「Vancer ICE」
マウスパッドの人気モデルに挙げられたのは、Vancerの布タイプ「Vancer ICE」です。ガラスクロスによってマウスが素早く動かせる仕様で、サイズは450×450mm。厚みは4mmとなります。価格は3,980円でした。
「似た仕様のマウスパッドが5,000~6,000円するのに対して割安ということで、発売から即ヒットしました。布製マウスパッドは、早い人だと3カ月や半年で買い替えが必要になる消耗品です。そう考えると、割安さはとても重要な要素になるんですよね。複数枚を買っている方もいると思います」
マウスバッド:板ガラスのマウスパッド「SkyPAD 3.0」
消耗品ではないマウスパッドとして支持を集めているのは、SkyPADのフルガラスタイプ「SkyPAD 3.0」です。400×500mmのXLサイズの価格は16,500円でした。
「ほぼ摩耗せず、割らなければ一生ものということで、よく指名買いされます。厚みも3.7mmあるので、マウスパッドを重ねるために導入する人もいるんじゃないかと思います。マウスパッドに厚みや高さを求める人は一定数いますが、布製を重ねると柔らかくなりすぎます。フルガラスだと土台としてもベターなんですよね」
サポーター:お試し欲をそそる「バンテリンコーワサポーター」
マウスパッド以外の注目モデルとしては、興和の「バンテリンコーワサポーター 親ゆび専用 for e-SPORTS」が最初に選ばれました。親指の付け根を保護するテーピング機能を備えたサポーターです。大きさは「S~Mサイズ」と「M~Lサイズ」があり、カラーはブラック+ネオンブルーとブラック+ネオンピンクの2種類。価格はいずれも1,650円でした。
「3月に登場してからコンスタントに売れています。バンテリンのネームバリューとお値頃な価格が大きいと思います。PCパーツやゲーミングアイテムで『面白そうだから試してみよう』と思ってもらいやすいのは2,000円以下の品なんです。この製品はその価格帯にありますし、ライバルも少なくて、ちょうど試したくなるツボを押さえていると思います」
モニターライト:モニター上部に固定できるライト「DE-ML01BK」
磯田氏が「隠れたヒット作」と評するのは、エレコムのモニターライト「DE-ML01BK」です。パソコンのモニターの上部に固定できるLEDライトで、キーボードやマウスを操作する手元を照らします。USB給電で利用でき、発光色は昼光色と電球色、昼白色から選べます。価格は5,737円でした。
「スタンド不要で効率的に必要な照明が追加できるのが魅力ですね。机の室内照明は位置によって自分が影を作ってしまうこともありますが、これがあれば問題ありません。スタンドライトより場所を取らないメリットもあり、入荷後すぐに売り切れるくらい反響がありました」
交換用キーキャップ:6キーだけ交換できる「Traitors Sakura」
机周りのおしゃれを楽しみたいという人も増えており、カラフルなキーボードも人気を集めています。そのなかで、一部のキーキャップだけを付け替えるトレンドも起きているとか。
人気があるのは、Traitorsの「Sakura」シリーズです。ゲームでよく使われるEscキーとW、A、S、Dキー、スペースキーのみの交換用キーキャップで、Cherry MXスイッチを採用した汎用的なメカニカルキーボードのキーキャップと互換性があります。バリエーションは「SHIRO」と「KURO」があり、価格はいずれも2,679円でした。
「机周りのおしゃれを楽しむためにキーボードやマウス、マウスパッドを全部揃えるとなると数万円かかってしまいます。しかし、一部のキーを付け替えるだけなら数千円で済みますからね。支持を広げています」
キープラー:キーキャップもスイッチも外せる「2-in-1キープラー」
キーキャップを付け替える際は、キーキャップを外すキープラーが必要になります。このジャンルで人気を集めているのが、BitTradeOneの「2-in-1キープラー DYKKEP」とのこと。キーキャップだけでなく、キースイッチが取り外せる機能も備えているのが特徴です。価格は660円でした。
「最近は、キースイッチもキー単位で交換できるキーボードが増えています。見た目もお洒落なのに加えて、『WASDキーだけは高速スイッチに替えたい』といったニーズも増えているので、どちらも外せるキープラーは売れ筋になっていますね」