サプリは、「若手営業パーソンの転職に関する調査レポート」の結果を10月13日に発表した。同調査は9月20日~22日の期間、20代の法人(BtoB)営業を経験したことのある人・ない人合計213名を対象に、インターネットにて実施した。

  • これまで転職を考えたことがありますか?(実際に転職した場合も「ある」と回答)/これまで実際に転職をしたことがありますか?(転職を考えたことがある人を対象に)

まず、「これまで転職を考えたことがありますか?」と聞いたところ、77%が「転職を考えたことがある」と回答(実際に転職した場合も「ある」と回答)。そのうち、実際に転職をしたことがある人は76.2%だった。一般的に20代の転職率は30%程度と言われているそうだが、今回の調査ではそれを上回る結果だったとのこと。

  • 転職をしたのは何年目のときですか?(複数回している場合、最初の会社について)/今所属している企業は何社目ですか?

「転職をしたのは何年目のときですか?(複数回している場合、最初の会社について回答)」と聞くと、最多は「2年目」で38.4%だった。また、71.2%が最初の会社を3年目以内に転職している結果が明らかに。続いて、「今所属している企業は何社目ですか?」の問いに対し、「3社目以上」の回答は26.8%と、20代のうちに2回以上転職している人が3割弱いることが判明。

「3年以内に3人に1人が退職する時代」と言われるが、今回の調査ではそれを上回る結果とのこと。また、一般的に言われる「転職は3年目が多い」という結果とは異なり、本調査では2年目での転職が最も多い割合を占めたと言う。社数については「2社目(転職1回)」が最も多いものの、最大で「10社目」という回答もあった。

  • 転職を考えた理由は?

転職を考えた理由について、法人営業・法人営業職以外に分けて調査。すると、「仕事の領域を広げたい」「他に魅力的な会社を見つけた」「やりたいことと違った」の3項目いずれも「とても当てはまる」「当てはまる」の合計値が、法人営業と法人営業職以外で開きがあった。

さらに、自由記述で「具体的にしたいと思った仕事」を調査。法人営業以外の人は、具体的な職種や労働条件に集約されるのに対し、法人営業は「人のためになる」や「自由度がある」などのやりがいを求める回答が多く見られた。

  • どういった改善がされれば転職しなかったと思いますか?

次に、「どういった改善がされれば転職しなかったと思いますか?」と質問し、各項目ごとに、当てはまるかどうかを法人営業と法人営業以外で分けて調査した。すると、「働き方の条件の改善」以外のすべての項目(教育の充実・キャリアパスを明確に提示する・人事評価の見直しなど)で法人営業の方が「当てはまる」「とても当てはまる」をあわせた割合が高い傾向にあった。

特に法人営業以外と差が開いたのは「教育・研修制度の充実」(12.5pt差)、「社内コミュニケーションの充実」(14.2pt差)となっており、社内的な教育体制の改善やコミュニケーション改善が求められていることがわかったと言う。