体操男子で五輪個人総合2連覇などを成し遂げた内村航平が、11月2日~6日にテレビ朝日系で放送される『世界体操イギリス・リバプール2022』にスペシャルゲストとして出演することが決定した。

内村航平

メインキャスターの松岡修造とプレゼンターの知念侑李(Hey! Say! JUMP)が5度目のタッグを組む世界体操。体操歴30年の内村が人生で初めて“伝える側”に立って競技を見つめる。

今年の世界体操は男子団体が最大のみどころ。団体でメダルを獲得すればパリ五輪出場枠が得られるため、2年後の五輪を見据えた戦いとなる。内村の引退後、体操界を牽引している橋本大輝。東京五輪で2つの金メダルを手にした彼は今、リオ五輪以来の世界大会団体制覇へ意欲を燃やしており、2大会ぶりに世界体操に帰ってくる谷川航&翔の“谷川兄弟”、28歳キャプテンの神本雄也、白井健三の指導を受ける日体大・土井陵輔を加えた新生体操ニッポンがリバプールで頂点を目指す。一方女子は全員が初代表。18~20歳というフレッシュなメンバーで世界に挑む。

今年は世界体操では初となる地上波生放送も。スタジオ、放送席ともにテレビ朝日局内に構えながら最新のバーチャル技術を駆使。現場にいるかのような臨場感を演出し、会場の興奮や勝負のポイントを伝えていく。現地の選手たちへのインタビューも随時行い、ライブ感たっぷりのやりとりを披露する。

内村はオリンピック4大会(2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ、2020年東京)に出場し、個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得。世界体操競技選手権でも個人総合での世界最多の6連覇を含む21個のメダル(金メダル10、銀メダル6、銅メダル5)を獲得し、国内大会ではNHK杯個人総合10連覇、全日本選手権個人総合でも10連覇を達成するなど数々の金字塔を打ち立ててきた。そんな内村は初めて“伝え手”として参加する『世界体操』で何を語るのか、現地で戦う選手たちにどんな言葉を贈るのか。

コメントは以下の通り。

■内村航平

――初めて“伝える側”となって世界体操に臨むお気持ちを教えてください。

何を伝えようかなって、今からワクワクしています。彼らの合宿も見てきたので、選手がどれだけ努力をしてきたか、どんなところに気をつけているのか、僕自身の経験を含めて、自分が見て感じたことをお伝えできたらいいかなと思っています。

――ご自身にとって『世界体操』はどのような大会ですか?

やっぱり、個人総合よりも団体で勝ったときの喜びが印象に残っています。僕自身が世界一となって輝いてきた舞台ですので、“次は君たちが輝いてくれ”と出場選手たちを応援する思いですね。

――今大会のみどころを教えてください。

東京五輪以来、初となる団体戦がある世界選手権であり、ルール変更後初めての世界大会なので、新しいルールでどこまで難しい技が出るのか、日本がどこまで世界一に近づけるかに期待したいですね。パリ五輪の出場枠についてはみんな当たり前だと思っているので、誰も目指していないと思うんですよ。とにかく自分たちが今、世界でどれくらいの位置にいるのか、パリ五輪で金メダルを獲得するために自分たちがどの状態なのか把握するための大会だと思います。

――今大会では“団体”も行われますが、団体があると選手の心意気は違うものでしょうか?

もちろん違いますね。団体があると、より“一致団結感”が強く、楽しさがあります。また、団体で勝つことがその後の個人総合、種目別と流れを作るので、体操ニッポンとしても、“体操=日本のお家芸”であることを世の中に発信するために結果を残さなければいけない、最も大事なところだと思います。

――新エース・橋本大輝選手に期待するところは?

結果はあまり気にしないでほしい。“橋本大輝らしい演技”を世界選手権の舞台でできるかどうか、それだけですね。彼は全種目、難度が高いことをやるので、僕は“攻めの演技”こそ大輝らしさだと思っています。僕自身もいかに“内村航平らしさ”を世界選手権で出せるかが結果に繋がってきたと思うので、同じ立場にいると思うし、彼らしい演技ができれば日本チームとしてもいい流れが作れるはず。彼にはいろいろ期待してしまいますが、自分を見失わずにやってほしいなと思います。

――メインキャスター・松岡修造さん、プレゼンター・知念侑李さんの印象は?

修造さんの印象は……あのまんまです(笑)。とにかく熱い。部屋にいるだけでわかりますからね。知念くんはすごく知的なのにどこかミステリアスな印象があります。でも僕は知念くんのお父様に体操を教えてもらったというつながりがあるので、ぜひ一緒に盛り上げていけたらいいなと思っています。そして修造さんの圧に負けないように発信していけたらいいなと思っています(笑)。