海に突き出た桟橋から遠くを眺めたら大きな橋が。名前はなんだっけ? とマップアプリで調べはじめたところ、地図上にもうひとつの橋が見えたとします。自分が見ているのがどの橋なのかわからなくなった場合に役立つのが、自分の現在地から伸びている「青ビーム」です。

この青ビームは、iPhoneに内蔵のジャイロセンサーと地磁気センサーを利用した方角を確認するための目印です。青ビームの伸びた先がiPhoneの先端部分が向いている方向、すなわち自分が見ている方角となります。この機能は、ジャイロセンサーがiPhoneの角速度(角度の時間変化率)をリアルタイムに測定し、地磁気センサーで検出した情報に照らし合わせることで実現されています。

自分の視線と青ビームの方向は同じですから、青ビームの伸びた先にある構造物が現在見ているものだとわかります。地図上に複数の橋が表示されていても、青ビームさえ確認できれば迷うことはないでしょう。

逆にいえば、iPhoneを手持ちしながら歩く場合、青ビームの向く先が自分の進行方向ですから、行きたい方向に青ビームが向くよう意識して歩けば、目的地にたどりつけることになります。

なお、マップアプリの青ビームは「正確な位置情報」の表示が許可されているときでなければ、表示されません。『設定』→「マップ」→「位置情報」画面で位置情報の利用を許可「しない」を選択していたり、「正確な位置情報」スイッチをオフにしていたりすると、現在位置だけでなく青ビームも表示されなくなります。

  • 「青ビーム」の先には横浜ベイブリッジがバッチリ見えていました