小田急電鉄は、本厚木駅でホームドアの設置工事を11月19日の最終列車運行後から開始すると発表した。下りホーム(1・2番ホーム)は2023年2月下旬、上りホーム(3・4番ホーム)は2023年度内の使用開始を予定している。

  • 本厚木駅に整備するホームドア(イメージ)

同社は2032年度までに、小田原線の新宿~本厚木間各駅と江ノ島線の中央林間駅、大和駅、藤沢駅、計37駅でホームドア整備完了をめざすとしている。本厚木駅では、小田急線初という特急ロマンスカーに対応した「大開口ホームドア」を設置。開口部分を最大限に広げることで、通勤車両と特急車両における扉位置の違いという課題を解消する。

ただし、「大開口ホームドア」を用いても、ホームドア戸袋部分が特急ロマンスカーの一部列車において乗降口を支障するため、他の乗降口が隣接するEXE・EXE α(30000形)とMSE(60000形)について、11月15日始発から4・7号車の乗降扉を使用休止に。東京メトロ千代田線内を除くすべての特急停車駅を対象に実施する。GSE(70000形)についてはいままで通り、すべての乗降口を利用できる。

  • 本厚木駅ホームドアのイメージ図

  • 一部ロマンスカーで11月15日始発から4・7号車の乗降扉を使用休止とする

本厚木駅へのホームドア導入は、国、神奈川県、厚木市の補助と、鉄道駅バリアフリー料金制度の活用により行われるとのこと。