忙しいときや1つのことに専念したいとき、通知や呼び出し音といった周囲の雑音をシャットアウトしてくれる「集中モード」。iOS 15で登場したこの機能に、iOS 16で新しい要素がくわわりました。それが「集中モードフィルタ」、いってみれば集中モードを"研ぎ澄ます"ための機能です。
集中モードフィルタを利用するには、『設定』→「集中モード」→(対象の集中モード)→集中モードフィルタの順に画面を開き、Appフィルタ(Safari/カレンダー/メール/メッセージ)またはシステムフィルタ(外観モード/低電力モード)を選択します。フィルタは複数を指定できますが(1つの集中モードに複数のフィルタを適用可)、用意されたものの中から選ぶしかありません。
カレンダーのフィルタを例に説明してみましょう。カレンダーアプリでは「仕事」や「プライベート」といった区分を設けてスケジュールを管理するものですが、通知は区分に関係なく送信されるため、仕事モードのときにプライベートな予定の通知が届くことがあります。そこにカレンダーの集中モードフィルタを適用すれば、仕事モードのときは「仕事」だけ、睡眠モードのときはプライベートだけ、といった運用が可能になるのです。ただし運転モードは例外で、集中モードフィルタを設けることができません。
ほかにも、仕事モードのときは自動的にダークモードになる、睡眠モードのときは自動的に低電力モードがオンになる、といった使い方が可能になります。選択した人物以外からのメッセージを表示しない、Safariで特定のタブグループを隠すといった設定も可能ですから、集中モードをより賢く活用したい人にお勧めの機能ですよ。