交際相手と「交際するまでに何回すれ違ったか」を、位置情報データを基に検証する試みが行われ、注目を集めている。
この検証は、データ分析スペシャリストのChannon Perry氏が行なったHow fateful?という試みだ。Perry氏は、彼氏と出会ったとき、5年間同じ街に住み、同じ大学に通っていたにもかかわらず、愛らしい出会いの物語を作ることができなかったことに、一抹の後悔を覚えることがあるのだそう。そこで、スマートフォンのGoogleマップの位置情報データは、常にバックグラウンドで収集されていることから、彼氏と出会うまでにどれだけ運命的にすれ違ったかについて、その答えを見つけられる可能性があるかもしれないと思い今回の試みを行なったようだ。
検証方法としては、パートナーの同意を得た上でGoogleマップに記録されている全ての位置情報データを取得。2人の位置情報データを組み合わせてどれだけすれ違ったかを確かめた。また、すれ違ったかどうかの定義を行なった。Googleマップの位置情報データには、精度データが含まれており、それぞれ「111m」「11.1m」「1.11m」「0.111m」の4段階で記録されている。当初「11.1m」で検証行なったがデータの質によって制限され、あまり良い結果を得られなかったため距離精度は「111m」を選択。また、すれ違う時間は10分とした。つまり今回の検証における、すれ違いは、10分以内に111m以内にお互いが接近することと定義した。
結果としては、付き合うまでの3年の間に10分以内に111m以内に接近した回数は33件あったそう。さらに、すれ違った可能性があるのに、データとして記録されていなかったことも何度かあるようで、それを考慮すると推定41.25回すれ違ったことになるという。
Perry氏は今回の結果に、「社会科学棟のコーヒーブース付近ですれ違っているデータがあった。階段で小走りに通り過ぎたのだろうか? 木陰の席に座ったのだろうか? コーヒーを飲むのに一緒に並んだのだろうか? でも、毎朝一緒にコーヒーを飲んでいると、もしかしたら何年か前にも、お互いの近くで静かにコーヒーを楽しんでいたかもしれないと想像するのは楽しいものです。」とコメントしている。
ネット上では「面白いじゃん」「めっちゃ素敵やりたい!」「今の時代だとストーカーとかに悪用されないと良いなと思うな」などの声が寄せられた。