グロービスが提供する、ビジネスナレッジの定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」は、若手社会人の学びに関する実態調査の結果を10月11日に発表した。同調査は9月15日~9月21日の期間、宮城・東京・愛知・大阪・福岡の、20〜34歳の有職者(会社員・団体職員など)750名を対象に、インターネットにて実施した。
はじめに「社会人も学びの必要性を感じたことがありますか」という問いに対し、全体の69.1%が「学ぶ必要がある」と回答。そのうち「必要な学びを実践できている」と回答した人は28.2%だった。この結果から、多くの若手社会人が学びの必要性を感じつつも、実際には取り組めていないという事実が見えたと言う。
「学びを実践できていないと感じる理由」を尋ねると、「時間がないから」「お金がないから」を除くと、「自分にとって必要な学びがわからない」が34.8%で最も多かった。
また、「自分にとって必要な学びがわからない」と答えた人の中で「現在の状態に、不安や焦りを感じますか」という問いに対しては69.1%の人が焦りや不安を感じていた。多くの若者が何を学んだらよいかわからない「学びの迷子」状態であること、その状況に不安や焦りを感じていることが明らかに。
「学びに関して気になった言葉」については、「学び直し」が28.3%で1位。次いで「リカレント教育」が18.4%で2位となった。
また、「学びに関する情報が多いことをどう思うか」という問いに対しては、「何を優先していいかがわかりづらい」が35.3%、「情報が多すぎて理解が追いつかない」が31.3%で、焦りが感じられる結果となった。
「学びを義務だと思うか、権利だと感じるか」という問いに対し、「権利」と回答した人が61.6%となった。
学ぶ理由として目立った特徴として、「義務」と回答した人は、「権利」と回答した人と比較して、「自身の所属するチームや組織に貢献するため」が16.6ポイント、「世の中の役に立つため」が8.9ポイント上回るなど「世の中のため・周囲のため」に学ぶ傾向が見られた。
一方、「権利」と回答した人は「仕事でできることを増やすため」「教養を深めるため」という回答が多くなった。世の中や周囲のために学ぶべきと考えている社会人は学びを「義務」と捉え、自分自身のために学びたいと考えている社会人は「権利」と捉える傾向が見られたとのこと。