オロは10月6日、「知的サービス業(数字で語るマネジメント)に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は8月26日~9月1日、知的サービス業の従業員983名を対象に、インターネットで実施した。

  • 所属している会社において、意思決定の判断材料は何ですか

所属している会社において、意思決定の判断材料は何か尋ねたところ、最も多い回答は「経営者や担当者の勘、経験」(29.6%)で、「経営データ(管理会計)」(25.3%)、「シミュレーションなどの計画数字」(19.8%)と続いた。

どのような場面でマネジメントや経営管理が「ざっくり」(定量的な根拠ではなく、勘や経験などの主観に依拠している状況)だと感じるか聞くと、「将来の収支見立てが曖昧」「予算作成時の前年からの伸び率の根拠が明確でないときなど」「経験や勘がメインで数字をもとに話をする人が少ない」といった声が挙がった。

意志決定の判断材料、「シミュレーションなどの計画数字」「経営データ(管理会計)」「経営者や担当者の勘、経験」それぞれと、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計した。その結果、数字(計画数字、経営データなど)を根拠に意思決定を行っている会社ほど、売上目標の到達率が高い傾向にあることがわかったと言う。

  • 数字(計画数字、経営データなど)を根拠に意思決定を行っている会社ほど、売上目標の到達率が高い

所属している会社で、「ミドルマネジメント」「現場」が日々数字を使ったコミュニケーション(数字で語るマネジメント)を行っているか聞くと、44.7%が「思わない」「あまりそう思わない」と答えた。32.4%は「行っていると思う」「少し行っていると思う」と回答している。

  • 所属している会社では、「ミドルマネジメント」「現場」が日々数字を使ったコミュニケーション(数字で語るマネジメント)を行っていますか?

「現場」が日々数字を使ったコミュニケーションをしている場合と、していない場合で、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計した。その結果、日々数字を使ったコミュニケーションを実践している会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向にあることが明らかになったと言う。

経営理念やミッションが現場社員に浸透しているかどうか尋ねると、43.2%が「あまりそう思わない」「思わない」と答えた。40.2%は「浸透していると思う」「少ししていると思う」と回答している。

  • 所属している会社では、経営理念やミッションが社員に浸透していると思いますか?

経営理念やミッションが現場社員に浸透している場合としていない場合で、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計した。その結果、経営理念やミッションが現場社員に浸透している会社ほど、売上目標の到達率は高い傾向にあることがわかったと言う。