シンタックスジャパンは、独FerrofishのAD/DD/DAコンバーター「A32pro」「A32pro Dante」と各種オプションを2022年11月23日に発売する。
今回発売となる「A32pro」シリーズは、FerrofishのAD/DAコンバーター「A32シリーズ」の後継モデルとなるAD/DD/DAコンバーター。スタジオ品質の32×32バランス入出力に加え、MADI/ADAT/Dante(A32pro Danteのみ)入出力、モニター用のステレオメイン出力に、全てのチャンネルを個別にチェックできる2系統のヘッドホン出力、内部ルーティング機能、各種リダンダント・オプション、将来のアップグレードに対応するDSPオプションなどの機能を備える。各入出力は、デジタル・フォーマットコンバーターおよびシグナル・ルーターとして機能する。オーディオ信号は全てのアナログおよびデジタル・フォーマットに自由に変換でき、さらに8チャンネル単位で複数フォーマットでの同時出力が行える。
フロントパネルのTFTディスプレイは32チャンネルの入出力のレベル・メーターを同時に表示でき、大画面でステータスの確認ができる。フロントパネル全体はタッチパネル操作対応で、ゲイン、出力レベル、ルーティング、モニタリング、クロックなどの設定を直感的に行える。
浮動小数点演算と80ビットアキュムレータ処理を行う「Sharc-DSP」を搭載。DSPはルーティング、ミキシング、アナログ・ゲイン、レベル設定を処理し、将来的には高精度でレイテンシーのないオーディオ・エフェクト処理を行える「Ferrofish DSP-Effects」を搭載する予定で、機能拡張に備えてDSPスティック用スロットを2基装備する(拡張用DSPスティックおよび対応ソフトウェアは、今後発売予定)。
MADIは標準でオプティカルのSFP(マルチモードもしくはシングルモード)が搭載されており、SFPモジュール用拡張スロット×1が用意されているので、オプティカルまたは本製品と同時発売のコアキシャルのSFPモジュール「Ferrofish SFP Module Coaxial」を追加し、リダンダントで運用することも可能。
また、「RemoteFish」ソフトウェアからのリモートコントロールに対応(現時点ではベータ版で、今後のアップデートで対応を予定。現在はUSBコントロールのみ対応)しており、MIDI、MADI、Dante(A32pro Danteのみ)USB、GPIO経由で複数の方法でリモート操作が実行できるので、長距離伝送が必要なライブ録音や放送、設備音響などの現場にも向く。デジタルIPネットワーク規格「AES67」にも対応しているので、Dante、Ravenna、LiveWireなどのAES67と互換のあるネットワークでの利用も可能となっている。
製品ラインナップと市場予想価格は以下の通り。
- A32pro(市場予想価格:495,000円)
- A32pro Single Mode(市場予想価格:517,000円)
- A32pro Dante(市場予想価格:627,000円)
- A32pro Dante Single Mode(市場予想価格:649,000円)
オプション製品のラインナップと市場予想価格は以下の通り。
- Ferrofish SFP Module Coaxial(市場予想価格:88,000円)
- Mini TRS MIDI Adaptor(市場予想価格:2,200円)