デジタル庁の河野太郎大臣は10月13日、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に向けた取り組みを進め、2024年秋には紙の健康保険証の廃止を目指すと発表した。
河野大臣は「マイナンバーカードと健康保険証の一体化に向けた取り組みにつきまして、以前に閣議決定もございますが、前倒しをするということで、訪問診療・あんま・鍼灸などにおいてマイナンバーカードに対応するための補正予算の要求を予定するとともに、マイナンバーカードの取得の徹底、カードの手続き・様式の見直し、この検討を行ったうえで、2024年度秋に現在の健康保険証の廃止を目指すということにいたします」とコメント。
一体化のメリットについては、「転職・就職・退職の度に保険証を切り替える必要がなくなるので、利便性は上がっていくんだろうと思う。医療のDXを考えたときにマイナンバーカードをはじめとする基盤整備が必要となってくると思うので、将来的な医療の質の向上であったりさまざまなことで利便性が高まっていくと思います」と話した。
会見では併せて、2024年度末としている運転免許証との一体化についても、前倒しの検討を進めていると発表。
さらに、オンライン申請やマイナポータルへのログイン、各種証明書のコンビニ交付をスマホでできるように、マイナンバーカードの電子証明書をスマホに搭載する取り組みも進行中で、Androidによるサービスの提供を2023年5月11日に開始するとした。