奈良市の遺跡から発見された「研究者も頭をひねる使い道がわからない出土品」を集めた展示会が、10月1日から開催されている。ネットでは「おもろw」と注目が集まっている。ナニこれ? な出土品ばかりで、なんだか面白そうだ。
この展覧会は、「また!ナニこれ?」という、奈良市の教育委員会主催、同市の埋蔵文化財調査センターで開催されている令和4年度秋季特別展。令和2年度の特別展示「ナニこれ!?-平城京出土の用途不明品-」の続編だそう。本展は、用途不明な遺物が様々な視点で活用されるきっかけとなることを目的として開催されている。
本展では、奈良市内の縄文時代から江戸時代までの遺跡から出土した用途不明品などを展示・紹介している。形状や材質を見ただけでは、使い方がわからない、ある意味、謎を秘めた遺物をパネルとともに紹介する「ナニこれ!コレなに?」や、どんな意図が込められているかわからない造形の遺物と、はっきりした意味がわらない線刻画などを紹介する「ナニこれ!何を表現?どんな意味が?」、通常のものよりサイズが異なったり、必要な部分がなかったりする、よくわらないものを紹介「ナニこれ!どのように使ったの?」、考古学がものを対象に研究するため、過去の人が何を想い作ったのかわからない宗教や祭祀に関する遺物をパネルとともに紹介する「ナニこれ!どんな願いが?」の4つのテーマに分けて用途不明な遺物たちが展示されている。また、展示会場には、訪れた人がよくわからない遺物に関して独自の解釈を紙に書いて貼れるコーナーもあるようだ。
この一風変わった展示会は、奈良市の埋蔵文化財調査センターで11月30日まで開催中。入場料は無料だ。興味があればぜひ足を運んでほしい。
ネット上では「ロマンだねぇ」「これは観にいきたい…」「企画がおもしろすぎるw」「こういうの好き」などの声が寄せられた。