18日にスタートするテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女 2022』(毎週火曜21:00~※初回は2時間スペシャルで20:00~)の囲み会見が某日、京都・東映京都撮影所で行われ、榊マリコ役の沢口靖子、土門薫刑事役の内藤剛志、新メンバー君嶋直樹役の小池徹平の3人が登場した。

  • 左から小池徹平、沢口靖子、内藤剛志=テレビ朝日提供

この秋テレビ朝日に誕生する新ドラマ枠「火曜21時」の幕開けを飾り、スタイリッシュな大人の科学ミステリーへと革新を遂げる『科捜研の女』。会見では、沢口が最新鋭の設備が揃う科捜研の新セットを「今どきの科学ラボという印象」になったと紹介。「演出、カメラワーク、照明、衣装など、すべてにおいてクールで硬質でスピード感あるドラマを提示しようと挑戦しています」と新作の見どころを語った。そして「私自身も作品に向き合う基本的な姿勢は変わりませんが、放送時間が繰り下がることもあり、“大人モード”を醸し出していきたい。ファッションもシックになり、“マリコが大人になった”と感じていただけたらうれしい」と、マリコの“大人度”をアピールした。

新メンバー・小池の印象については「まるで少年漫画から飛び出してきたヒーローのよう(笑)! しかも、お芝居がとてもしっかりしていらっしゃる」と絶賛。「登場シーンは専門用語でバトルしながら自己紹介する……といった、緊迫感漂う科学者同士らしい場面でしたが、やりとりをしていてとても気持ちが良かったです」と、頼もしさを感じていることを明かした。長年沢口とタッグを組んできた内藤も、「放送枠が変わるのは、また新たなチャレンジで、非常にワクワクした時間を過ごしています。やっちゃん(=沢口靖子)とも、“いろいろ新しくしていこう!”と細かく話しています」と意欲満々。小池についても「化学変化を起こしてもらいたい」と大きな期待を語った上で、「この現場では新メンバーか先輩かなんてまったく関係ありません。科学がどんどん新しくなるので、全員が毎回ゼロからのスタート。小池くんと一緒に、みんなで作っていこうと考えています」と“ワンチーム”を強調した。

チーム入りを果たした小池は「僕は16歳のときに大阪から上京して転校したのですが、まさにそのときの気持ちを思い出しています。でも、現場には長く続くシリーズゆえのチームワークがあり、非常に温かく居心地がよいですし、逆に、“転校生だから”という遠慮が一切ない空気にものすごく救われている部分があります」とプロ同士がリスペクトしあう現場の雰囲気を説明。「僕にとっても、この作品はものすごいチャレンジ。毎日たっぷり刺激をいただいています!」と目を輝かせた。

3人のコメントは以下の通り。

■沢口靖子

――新シーズンの撮影はいかがですか? 新しくなったところを教えてください。

現場では演出、カメラワーク、照明、衣装など、すべてにおいてクールで硬質でスピード感あるドラマをみなさんに提示しようと挑戦しています。さまざまリニューアルしていて、科捜研セットも新しくなりました。鑑定場所はフリースペースとなり、“今どきの科学ラボ”という印象です。私のいちばんのお気に入りは、マリコのラボを囲むオレンジ色のスモークガラス。クールな空間の中にも温かみを感じさせる色味が、マリコの人間味を表している気がします。このガラスはワンタッチで視線を遮ることができる上、巨大スクリーンにも変身するので、迫力ある映像を投影することもでき、それが演出にも生かされています。白衣もこれまでとは素材感が変わり、ストレッチが効いて動きやすくなったほか、襟も細くなってスッキリ大人っぽくなりました。また、マリコはじめ、メンバーの私服も全体的にシックな装いになりました。マリコの衣装テーマは、“大人の女性科学者”という感じでしょうか!

――新メンバー・小池徹平さんの印象は?

同じ大阪出身でお会いする前から親しみを感じていたのですが、実際にお話ししたらさわやかな好青年で、まるで少年漫画から飛び出してきたヒーローのよう(笑)! しかも、お芝居がとてもしっかりしていらっしゃるんです。登場シーンは専門用語でバトルしながら自己紹介する……といった、緊迫感漂う科学者同士らしい場面でしたが、やりとりをしていてとても気持ちが良かったです。

――火曜よる9時という新ドラマ枠でスタートすると聞いたときのお気持ちを教えてください。

これまでの歴史が一段落する寂しさも感じる中、“また新たなチャレンジをさせていただけるんだ”“またマリコに息を吹き込むことができるんだ”……そんなうれしい気持ちになりました。今までの軸は残しながら“大人路線”へとシフトしますが、これまでのファンの方にもついてきていただきたいですし、新しいファンの方も開拓したいなと、大いに欲張っています。

――新シーズン、マリコはどこが変化していますか?

マリコの真実への探究心は変わりませんし、マイペースぶりも健在です。私自身も作品に向き合う基本的な姿勢は変わりませんが、放送時間が繰り下がることもあり、“大人モード”を醸し出していきたい。お芝居も、より“大人の科学のプロフェッショナル”であることを意識して取り組んでいます。ファッションもシックになり、“マリコが大人になった”と感じていただけたらうれしいです。

――シリーズ誕生から24年目に突入しましたが、振り返って思うことは?

当時はまだ“科学捜査研究所”の存在が世の中に浸透していない時代だったので、企画をうかがったとき真っ先に「そこは何をするところですか?」と質問したことを覚えています(笑)。科学の進化に伴い、作品全体も進化してきたことが長く続いてきた理由のひとつだと思いますし、科学だけでなく人間も描いてきたところが作品の魅力であってそこは変わりません。その上で今作では今までの“明るく身近な科捜研”ではなく、クールで高度で上質な世界観を目指していきます。

■内藤剛志

――新シーズンの撮影はいかがですか?

この作品に参加していていちばんうれしいのは、常にチャレンジをさせていただけること。20年以上続いていること自体もそうですし、通年放送や映画化もありました。今シーズン、放送枠が変わるのは、また新たなチャレンジ。非常にワクワクした時間を過ごしています。

――火曜よる9時という新ドラマ枠でスタートすると聞いたときのお気持ちを教えてください。

『木曜ミステリー』は伝統の枠でしたから、やっちゃん(=沢口靖子)と同じく、寂しさはもちろんあります。でも今回のシーズンでは火曜9時のドラマ枠のスタートを飾るチャンスをいただいたわけで、そういう場をもらえた、という喜びのほうが大きいですね。やっちゃんとも、“いろいろ新しくしていこう!”と細かく話しています。前シーズンとはまた違うものをお見せしたいですね。

――新メンバー・小池徹平さんの印象は?

小池くんとの共演は3回目で、やっちゃんがいうようにお芝居がしっかりしているし、現場での真摯な姿勢もよく知っています。化学変化を起こしてもらいたいなとは思っていますが、この現場では新メンバーか先輩かなんてまったく関係ありません。いつもやっちゃんと話しているのですが、科学がどんどん新しくなるので、私たちも毎シーズン、ドキドキしながらやらせていただいているんです。だから、全員が毎回ゼロからのスタート。小池くんには撮影初日からセリフのタイミングについて相談しちゃいましたし、小池くんと一緒にみんなで作っていこうと考えています。今後、小池くんが演じる君嶋と土門も、これまでのキャラクターたちにはない関係性を培っていけたら面白いですね!

■小池徹平

――新メンバーとして加入されましたが、今のお気持ちを教えてください。

僕は16歳のときに大阪から上京して転校したのですが、まさにそのときの気持ちを思い出しています。“転校生”として科捜研の現場に入らせていただき、息つく間もないまま怒涛のような日々を過ごしています。でも、現場には長く続くシリーズゆえのチームワークがあり、非常に温かく居心地がよいですし、逆に、“転校生だから”という遠慮が一切ない空気にものすごく救われている部分があります。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

セットが豪華で、ひとつひとつの機器へのこだわりを感じます。出演者だけじゃなく、スタッフのみなさんからも「新しいものを作っていこう」という、いい熱量をものすごく浴びています。科学用語って自分の耳になじんだ言葉ではないし、理解という領域まで到達しきってない部分もあるので、みなさんのお芝居のテンポが早く感じてしまうこともあって、必死にすがりついている感覚です。でも監督から「“3年前からいたんじゃない?”と思うぐらい現場になじんでいる」という言葉をいただいて、それで一気に肩の力が抜けたところもありますね。

――沢口さん、内藤さんとの共演はいかがですか?

当たり前ですが、沢口さんは“マリコさん”にしか見えず、真にマリコさんとして存在されているんです! ずっと見てきた世界に入ってお芝居させていただいているのは、不思議な感覚ですね。内藤さん演じる土門さんとも、これから深く絡むことができたら面白そうだなと思っています! 僕にとっても、この作品はものすごいチャレンジ。毎日たっぷり刺激をいただいています。