10月18日は世界メノポーズデー。メノポーズとは、女性の更年期や閉経期を意味し、45〜55歳ごろの女性の健康への理解を深めることを目標としている。更年期の女性の悩みをサポートするアイテムやサービスをメノテックアイテムと呼び、市場規模が拡大中だという。
多くの女性が抱える更年期の悩み、その現状は
「2021ユーキャン新語・流行語大賞」に「フェムテック」という単語がノミネートされるなど、2021年はフェムテック元年といえる。その流れは現在も続いており、女性のライフステージにおいて避けられない身体の不調「生理・月経」「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」などに向き合い解決できる製品やサービスが増加している。
「フェムテック」とはFemale(女性)+Technology(テクノロジー)の造語で、そのような製品やサービスのことを指す。女性特有の体調に触れることをタブー視せずに、向き合って解決していこうという意識が、女性の進出が不可欠になりつつある社会にも生まれている。
フェムテックが注目されることで、「プレ更年期・更年期」を意味するメノポーズについても、注目が集まっている。現在、世界の女性人数は約38億人、2025年にはその約3割にあたる約11億人が更年期を迎えると推定される。国内では実際に40代で28.3%、50代で38.3%の女性が更年期が原因の不調を感じている。 *1
上記のグラフに見られるように、40代女性は「更年期・女性ホルモンのゆらぎ」に最も不安を感じている。不安に感じているにも関わらず、国内においてはプライベートでも職場でも更年期に関して相談しづらいというのが現状である。職場の同じ年代の同僚に相談したくてもできない、まして、夫やパートナーには話しても理解されないと思うので相談しないという声が多数聞かれている。*1, 2, 3, 4, 5
メノテックアイテムがお悩みをサポート
女性特有の身体の不調を口にするのは、まだ勇気が必要なのが現状。拡大する市場とともに、更年期の悩みに応じて様々なメノテックアイテムが登場している。
更年期の症状・お悩み別メノテックアイテム
■「尿漏れ」には「吸水ショーツ」
アンモニア消臭効果の高い生地を使用した、尿漏れ専用の吸水ショーツ。吸水力は約40〜50mL で、 1枚でパンティライナー 13〜18 枚分(3mL の場合)を吸水。気になるニオイやモレから解放される。
■「身体の冷え」には「着圧ソックス」
身体の冷えの原因となるむくみを解消する睡眠時専用着圧ソックス。段階着圧で締め付けず、心地よく足全体をケアし、自分の体温を利用して身体を保湿する光電子繊維による自然の温かさ。
■「肩こり」には「温熱枕」
1日30分の使用で、首・肩を温めて休ませられる温熱枕。肩甲骨まで広範囲を温めることができ、温度は3 段階から選べる。独自開発の曲線で、首・肩にしっかりフィットし、じんわりとした温さとともにリフレッシュできる。
■「ホットフラッシュ」には「インナーウエア」
身体のほてりに対して、身体を涼しくドライに保つ更年期専用のインナーウェア。通気性に優れた生地に含まれるアンチフラッシュ・テクノロジーが、1日中ホットフラッシュに対応する。
■「デリケートゾーンの乾燥」には「保湿液」
乾燥や加齢により硬くなった肌を保湿してくれるオイル。お風呂上りのデリケートゾーンケアだけでなく、髪や顔等の全身にも使える。ゼラニウムやオレンジを含む4種類の精油の香りでリラックスできる。
■「悩みを相談しにくい」人は、「パーソナル漢方」
漢方アドバイザーが、お悩みの問診と処方をしてくれるオンラインサービス。直接相談はしにくいという人でもLINEで相談できる。個々の悩みや体質に合ったプランを提案してくれて、最短翌日には漢方が届く。
ひとりで抱え込まないために
女性特有の悩みは誰にも訪れ、その症状も身体的なものから精神的なものまで、人によって様々な症状が現れる。ライフステージにおける女性の悩みは、タブー視から理解されてきたとはいえ、意識が変わったとは言えないのが現状。メノテックアイテムを活用して、更年期の不安を和らげるのもひとつの方法だと言えそうだ。
*1:Female Founders Fund による 2020 年レポート
*2:厚生労働省による2022年「 更年期症状・障害に関する意識調査 」 集計結果
*3:クロスマーケティングによる2022年身体の悩みに関する調査 女性編
*4:NHK による2021年「更年期と仕事に関する調査2021 」
*5:ハルメクホールディングスによる2022 年「 中高年世代の健康・更年期に関する意識と実態調査 」