マイナビは、2023年卒業予定の全国の大学生・大学院生2606名を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(9月)」の結果を発表した。調査期間は9月24日~9月30日で、マイナビ2023の会員に対するWEBアンケートにて行われた。

  • 内々定保有率の推移

  • 平均内々定保有社数

2023年卒業予定の大学生・大学院生の、9月末時点での内々定率は87.3%(前年比0.7pt増)、平均内々定保有社数は2.5社(前年比0.2社増)であった。企業の採用意欲の高まりを受け、内々定率は現行のスケジュールになって以降(2017年卒より)過去最高の数値で推移している。

  • 「内定通知書」の認識として最も近いもの

「内定通知書」を受け取った際の感覚として近いものを聞いたところ、最も回答が多かったのは「選考を通過し、自分がその企業に入社する権利があることを企業が伝える書類」で、27.8%であった。本来の意味である「受け取ることで条件付きの労働契約(始期付解約権留保付労働契約)が成立する書類」は12.7%で最も少なく、書類の持つ性質と受け取る際の感覚に差があることがわかった。

  • 面接を受けた時点で第一志望ではない企業の選考の際にその企業の志望順位を聞かれたことがあるか

  • その時の回答について(選考中に志望順位を聞かれたことがある学生限定)

これまで選考を受けたことのある学生に、第一志望ではない企業の選考で志望順位を聞かれたことがあるかを聞いたところ、「質問された経験がある」学生は85.9%で、その中でも回答にあたり「ストレスを感じた」割合は52.3%であった。

就職活動準備期間に志望企業の絞り込みを行っているため、選考に参加している時点でその企業への志望度は比較的高いものと推察される。そのうえで選考の途中において志望企業群の厳密な順序を回答することに対する難しさや、「第一志望と答えなければいけないのではないか」というプレッシャーを感じることが、ストレスにつながっていると考えられるとのこと。

  • 社会人として活躍するまでに想定している期間

社会人として活躍するまでにどれくらいの期間を想定しているかを聞いたところ、最も多かったのは入社後「3年目」で45.5%であった。一方で、「1年目(即戦力として活躍したい)」が9.8%、「2年目」が24.9%と、早期から活躍したいと考えている学生もいる。理由としては「早く出世したい」「1年目からの働きが今後の昇進につながると考えているから」などがあがった。