近畿日本鉄道は12日、奈良線・京都線・橿原線を中心としたダイヤ変更を2022年12月17日に実施すると発表した。観光特急「あをによし」の時刻も変更され、京都~近鉄奈良間で1往復増発。現行の1日6便から1日8便の運転とする。

  • 近鉄京都線を走る観光特急「あをによし」。12月17日のダイヤ変更で、京都~近鉄奈良間の列車が1往復増発される

「あをによし」は近鉄の特急車両12200系(2021年引退)を改造し、大阪・奈良・京都を乗換えなしで結ぶ観光特急として、2022年4月にデビュー。大阪難波~近鉄奈良~京都間で2便(上下各1本)、京都~近鉄奈良間で4便(上下各2本)、計6便を設定し、基本的に木曜日を除く毎日運転(祝日や利用者の見込まれる時期は木曜日も運転)される。

12月17日のダイヤ変更後、「あをによし」の始発列車となる大阪難波発京都行は、大阪難波駅を9時15分(土休日は9時35分)に発車。京都~近鉄奈良間の列車に関して、現行の1日4便(京都駅11時20分発・13時20分発、近鉄奈良駅12時10分発・14時10分発)から1日6便に増やし、京都駅11時0分発・13時0分発・14時40分発(土休日は15時0分発)、近鉄奈良駅11時50分発・13時50分発・15時30分発(土休日は15時50分発)で運転する。

京都発大阪難波行の列車は約1時間繰り下げられ、現行の京都駅15時20分発から京都駅16時20分発(土休日は16時40分発)での運転となる。

■国際会館~近鉄奈良間の急行、平日の運転時間帯を変更

ダイヤ変更後の近鉄京都線では、高の原駅に平日・土休日の9~12時台に停車する京都行の特急列車が増加。現在、同時間帯の停車本数は平日2本・土休日3本(いずれも9時台に停車)だが、12月17日以降は平日6本・土休日6本に増える。

京都市営地下鉄烏丸線に乗り入れ、国際会館~近鉄奈良間で相互直通運転を行う急行に関して、ダイヤ変更後は平日の運転時間帯を変更し、現行の昼間時間帯から朝夕時間帯の運転となる。平日の朝ラッシュ時間帯には、京都~新田辺間の普通をすべて6両編成で運転。混雑緩和を図るとしている。