フジテレビの広告付き動画配信サービス(AVOD)が、今年度上期(4~9月)で、再生数、UB(ユニークブラウザ)数、総視聴時間の指標で民放1位となり、「AVOD三冠」を達成した。

  • 『ガリレオ 禁断の魔術』

上期の再生数は約2億9,000万再生、UB数は約2,500万UB、総視聴時間は1億2,600万時間。同局が年度半期で「AVOD三冠」を獲得するのは初めてで、四半期ごとの集計でも第1四半期(4~6月)、第2四半期(7~9月)と2期連続での「AVOD三冠」となった。

上期は、タイトル別で約400番組、エピソード別で約4,000本を配信。中でも好調だったのは、連続ドラマの見逃し配信だった。

過去作品でも、大ヒット公開中の映画『沈黙のパレード』の劇場公開に先立ち、AVODで配信した『ガリレオ』テレビシリーズが好評、9月17日に放送して高視聴率を獲得した新作のスペシャルドラマ『ガリレオ 禁断の魔術』は、見逃し配信でも約240万再生となった。

10月クールのドラマ『PICU 小児集中治療室』『親愛なる僕へ殺意をこめて』『silent』も見逃し配信を実施しているが、『silent』では同局として初めて解説放送版を配信するなど、新たな試みにも取り組んでいる。

同局の港浩一社長は配信事業について、マイナビニュースの取材に「若い人が積極的に見に来るところでこういう結果が出ていることは、フジテレビにとってとてもいいことだと思っています。FODも、民放の中で最初に始めた配信サービスですが、おかげさまでスマホアプリが2,000万ダウンロードを突破しましたし、TVerと合わせて、とても伸びしろがあると思うので、力を入れていきたいですね」と語っている。

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