米YouTubeは10月10日（現地時間）、各チャンネルに固有の「ハンドルネーム」を導入することを明らかにした。ハンドルネームの選択が可能になる時期について11月にクリエイターへの通知を開始し、段階的に導入を拡大していく計画だ。
多くのクリエイターにとって、YouTubeは単に動画をアップロードする場所ではなく、視聴者や他のクリエイターと交流するコミュニティになっている。YouTubeチャンネルには「チャンネル名」があるが、チャンネル固有の名前ではなく、すでに存在するチャンネル名を付けられる。それに対して「＠（ハンドルネーム）」は、個々のYouTubeチャンネルを識別するユニークな名前になる。
ハンドルネームは、Twitterにおけるアカウント名に対するユーザー名と同じように機能する。自由に選べるアカウント名に対して、ユーザー名はアカウント固有の名前であり、Twitterでは「＠（ユーザー名）」を使って特定のアカウントを指定したメンションやリプライ、検索などが可能になる。同様にYouTubeでも、チャンネルのページやShortsにハンドルネームが表示され、コメントやコミュニティへの投稿、動画の説明文などで、よりシンプルにアカウントを指定できるようになる予定だ。例えば、コメントで特定のクリエイターについてメンションしたり、コラボレーションのタイトルにタグ付けすることで、新しいオーディエンスへのリーチや認知度を高められる。クリエイターはハンドルネームを活用することで、YouTube上で独自の存在感とブランドを確立できる。
ハンドルネームは、パーソナライズされたURLを持っているチャンネルでは、それが自動的にデフォルトのハンドルになり、YouTube Studioで通知を受け取ったクリエイターからハンドルを変更（選択）できるようになる。YouTube上の全てのチャンネルが固有のハンドルネームを持つことになるため、混乱を避けるために徐々に導入を広げていく。各クリエイターがハンドルネームを選択できる時期は、YouTube全体における存在感、チャンネル登録者数、チャンネルがアクティブであるかなど様々な要因から判断される。
クリエイターがハンドルネームを選択すると、それに基づいたURL（例：youtube.com/@handle）も作成される。すでにパーソナライズドURLを持っているチャンネルがリンクを更新する必要はなく、自動的に新しいハンドルネームのURLにリダイレクトされる。
