ブランド総合研究所は10月7日、「アンテナショップ利用実態調査」の結果を発表した。調査は9月9日〜11日、首都圏(1都3県)の20代~60代以上の男女20,000名(性年代均等割付)を対象にインターネットで行われた。調査対象は都内にある道県アンテナショップ34店。
調査によると、アンテナショップに「行ったことがある」という人は60.3%。1年間に複数回以上行くというリピーターは全回答者の22.6%を占めており、中には「ほとんど毎日」(0.7%)という人も。
そこで、都内34店(1都2府の店はない)における過去1年間(2021年9月~22年8月)の来店率を調べたところ、トップ3は昨年と変わらず、1位「北海道どさんこプラザ(有楽町)」(利用率9.63%)、2位「沖縄・銀座わしたショップ(銀座)」(同4.22%)、3位「宮城ふるさとプラザ(池袋)」(同2.78%)という結果に。「北海道どさんこプラザ」と「宮城ふるさとプラザ」に関しては、利用率が前年から大きく伸びている。
以下、4位「おいしい山形プラザ(銀座)」、5位「いわて銀河プラザ(銀座)」、6位「日本橋ふくしま館-MIDETTE(日本橋)」、7位「ひろしまブランドショップ『TAU』(銀座)」、8位「かごしま遊楽館(有楽町)」「新宿みやざき館 KONNE(新宿)」、10位「茨城・IBARAKI sense(銀座)」と続き、上位20店のうち9店が銀座、3店が有楽町、2店が日本橋という結果に。なお、「沖縄・銀座わしたショップ」は2023年2月に有楽町に移転する。
次に、アンテナショップでよく購入する商品を尋ねたところ、「お菓子」(53.3%)が最も多く、特に女性は63.7%と高い結果に。次いで「魚介類および水産加工食品」(18.8%)、「レトルトなどの加工食品」(18.5%)と続いた。
本格的なレストランに、カフェや居酒屋のようなお店など、アンテナショップには飲食部門が併設されているケースが多い。そこで、飲食部門の利用状況を聞いたところ、こちらも「北海道どさんこプラザ」が1位に。同店では、ソフトクリームを利用する人が多いよう。
続く2位は「おいしい山形プラザ」。同県出身の著名イタリア料理シェフ奥田政行がプロデュースした「ヤマガタサンダンデロ」のレストランが併設されており、山形の食材を使った本格的なイタリアンを味わうことができる。3位には、きりたんぽ料理など、地元・秋田県ならではの料理が堪能できる「あきた美彩館(品川)」がランクインした。
そのほか、若い人の利用率が高いアンテナショップランキングでは、1位「あきた美彩館(品川)」、2位「栃木・とちまるショップ(ソラマチ)」、3位「宮城ふるさとプラザ(池袋)」という結果に。また、女性の利用率が高いアンテナショップランキングでは、1位「栃木・とちまるショップ」、2位「沖縄・銀座わしたショップ」、3位「表参道・新潟館ネスパス(青山)」が上位にランクインした。