Google初のスマートウォッチ「Pixel Watch」が、10月13日に発売されます。
10月7日に開催された新製品発表会では、AlphabetとGoogleでCEOを務めるスンダー ピチャイ氏(Sundar Pichai, CEO, Google and Alphabet)がサプライズで登壇。Pixel Watchの実機も展示されました。
ピチャイ氏は、Pixel 7シリーズもお披露目された発表会で「最新のPixelデバイスを日本に紹介できてうれしい」とコメント。Pixel Watchについては、「Google初のスマートウォッチ。Fitbitの技術と組み合わせ、人々に必要な情報を日々提供できる」と話した。ピチャイ氏も現在着用しており、「機能と見た目が気に入っている。日本の人がどう使っていくか、楽しみです」と紹介しました。
Pixel Watchの概要
Pixel Watchの画面は丸みを持たせたドーム型のAMOLEDディスプレイを採用。ディスプレイと本体のつなぎ目はシームレスで、曲線を活かしたベゼルレスデザインが印象的です。右サイドに突き出たリューズは存在感があり、操作しやすい(つまみやすい)大きさでした。
Gmailやカレンダー、GoogleマップといったGoogleの主要サービスとの連携に加え、Fitbitの健康管理・ヘルスケア機能を備えたことが特徴。競合となるApple Watchのように自社製品との親和性が高く、Android 8.0以降のデバイスに対応し(iPhoneは非対応)、特にGoogle Pixelシリーズで使いやすいスマートウォッチとなっています。Pixel Watchの主な特徴は次の通り。
- 1.2インチのドーム型AMOLEDディスプレイ(カスタム 3D Corning Gorilla Glass 5)
- 柔らかいアクティブバンド2種類が付属(S:手首周り130~175mmの人向け、L:手首周り165~210mmの人向け)
- 大型リューズ、サイドボタン搭載
- Suica利用可能(NFC/FeliCa搭載)。ただし定期券利用は不可
- Google PayやGoogleカレンダー、Googleマップ利用可能
- Fitbitの健康・フィットネス機能を利用可能、心電図は非対応(承認調整中)
- バッテリーは最大24時間、充電時間は約30分で50%・約80分で100%
- Wear OS by Google(WearOS 3.5)搭載
- マイク/スピーカー内蔵
- 5ATM防水
- Bluetooth 5.0・Wi-Fi 802.11 b/g/nサポート
- 対応デバイスはAndroid 8.0以降のスマホ、iPhoneは非対応
- Wi-Fiモデルは39,800円(Googleストア価格)
- 4G LTEモデルは47,800円(Googleストア価格)、ソフトバンク/au対応
カラーラインナップ | |
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Matte Black ステンレス ケース/Obsidian アクティブ バンド | |
Polished Silver ステンレス ケース/Charcoal アクティブ バンド | |
Polished Silver ステンレス ケース/Chalk アクティブ バンド | |
Champagne Gold ステンレス ケース/Hazel アクティブ バンド |
Pixel Watch外観
外観で最も目を引くのは、端がカーブを描いているドーム形状のディスプレイ。傷がつきにくいと言われる3D Corning Gorilla Glass 5を採用しています。表からは見えにくいベゼルは画面と段差なく一体化しており、本体は“エッジが滑らかにカーブしている丸い石”のような感触でした。
右側面には大型の触覚式リューズとボタン、マイクが付けられ、左側面にはスピーカーを搭載。リューズは細かい線が刻まれ回しやすく、回すと本体へ振動がフィードバックされるようになっていました。サイドボタンは直近で使ったアプリを開けるボタンです。
Google関連機能・Suica対応など
Googleのサービスが使える点を強調するPixel Watch。Gmailやカレンダー通知は一般的なスマートウォッチでもスマートフォンと連携させて通知を表示できますが、Pixel WatchではGoogleウォレットやYouTube Music、Googleマップが利用できる点が強みといえそうです。
Suicaへの対応はFitbitやwena、ガーミンといったSuica対応スマートウォッチと同じように、Suicaの発行やチャージ、交通系電子マネーとしての利用は可能ですが、定期やSuicaグリーン券、おトクなきっぷの利用は不可。ただしJRE POINTサイトで登録することで、JRE POINTは貯められます。
なお、現時点ではPASMOやiDなどSuica以外のFeliCa決済には対応していない点に注意です。
ヘルスケア・フィットネス機能など
Pixel Watchのヘルスケア・フィットネス機能は、Fitbitの技術を採用しています。エクササイズは40種類以上をサポートし、Fitbitが強みとうたう“正確な心拍数”を毎秒計測可能。睡眠スコアや睡眠状態の記録も得られます。
なお、エクササイズの自動認識やストレス通知、不規則な心拍リズムの通知などは非搭載で、Fitbitが販売している同価格帯のスマートウォッチと比べ、健康管理・アクティビティ計測機能はやや弱い印象があります。
各健康データをよりパーソナライズさせた分析結果を得られるFitbitの有料サービス「Fitbit Premium」(640円/月、6,400円/年)も利用でき、Pixel Watchの購入で6カ月の無料トライアルが付いてくるのは嬉しいポイント。
インタフェース・バンドなど
Pixel Watchのインタフェースは何より使いやすさを重視して開発したとし、一般的なスマートウォッチのように、エクササイズ計測画面・睡眠状況確認画面などにスワイプでアクセスできます。各操作は“ヌルヌル”動き、特に引っかかりなどは感じませんでした。
バンドは標準で大小2種類のアクティブバンドを同梱。アクティブバンドはフルオロエラストマー製で、柔らかく触り心地が滑らかです。このほか、ウーブンバンドやレザーバンドなどを「ユーザーが好みに合わせて購入できるよう」別売。バンドはカメラレンズの機構に着想を得たといい、本体のボタンを押し込んでスライドさせて付け外し。最初は手間取るかもしれませんが、慣れるとスムーズに着脱できそうです。