持病がある、予防のために服薬が必要、という人はかなり多いもの。厚生労働省が2018年に実施した国民健康・栄養調査によれば、30歳台から徐々に増え始め、40歳台で約10%、50歳台で約28%、70歳以上では約67%もの人が、なんらかの薬を服用しているそうです。

薬によっては服用をうっかり忘れると一大事、皆さんいろいろ工夫しています。服用する薬が複数種ある場合、ピルケースを用意して曜日/時間帯ごとに分けておくそうですから、なんとも大変そうです。

自分も毎日服用している薬があるけれど、命にかかわるほど重篤な疾病ではないから、ピルケースを用意するのはちょっと...という人には、iOS 16にちょうどいい機能が登場しました。ヘルスケアアプリにかんたんな薬の情報と服用する時間を登録しておけば、通知してくれるのです。

しかも、服薬したかどうかを記録できます。通知をタップしてヘルスケアアプリを起動し、画面の指示に従い操作すれば正確な日時が記録されるので、面倒なことはありません。服薬を忘れてなんらかの問題が生じたときの原因調査にも役立つなど、服薬だけを管理するピルケースより応用が効きます。

準備はかんたん。まずはヘルスケアアプリで「ブラウズ」タブを開き、「服薬」をタップします。初めて薬を登録する場合は、説明文とともに現れる「薬を追加」ボタンをタップしましょう。その後画面の指示に従い、薬の種類(カプセル/錠剤など)、薬の有効成分を入力したあと、服用の頻度(○日ごと)と時間を登録します。さらに薬の形や色を指定すれば、薬の登録は完了です。

あとは、指定した曜日/時刻に通知が届くのを待つだけ。通知をタップして「服用」ボタンをタップすれば、そのときの時刻がヘルスケアアプリに記録されます。薬を飲んだかどうかわからなくなった場合でも、「服薬」項目からいつでも確認できるから安心ですよ。

操作手順をカンタン解説

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    1 ヘルスケアアプリで「ブラウズ」タブを開き、「服薬」をタップします

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    2 「薬を追加」をタップします

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      3 画面の指示に従い、薬の種類や有効成分、服用の頻度、形や色を指定して登録を完了させます

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      4 指定した曜日/時刻に届いた通知をタップすると、服薬した時刻が記録されます

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        5 いつ服薬したかの情報は、「ブラウズ」タブの「服薬」項目からいつでも確認できます