アイドルグループ・Sexy Zoneの中島健人が、2024年に世界同時放送・配信される予定のドラマ『Concordia(コンコルディア)』(仮題、日本ではHulu配信 ※全6話)にメインキャストとして出演することが10日、明らかになった。中島は、これが海外ドラマデビューとなる。

中島健人

このドラマは、ドイツの公共放送局・ZDF、中東のメディア企業・MBC、フランス国営放送局グループ・France Televisions、オンライン動画配信サービス・Huluが参画。国際色豊かな実力派キャストを迎え、イタリア、ドイツなど様々な場所で撮影される。これまで、アカデミー賞授賞式の生中継などで英語インタビューを堂々とこなし、出演ドラマでも流暢な英語セリフを披露してきた中島は、海外キャスト陣に囲まれ、全編英語のドラマに挑む。

中島は「『いつか絶対に海外ドラマに出る』という夢がかない、すごくうれしいです。出演のお話を聞いた時は、1人の役者として本当に光栄でしたし、幸せと緊張が一気に押し寄せてきました」と興奮。未知なる海外作品の現場、そして全編英語での芝居に心配もあったそうだ。撮影初日を迎えたイタリアの現場には、「撮影までに自分のパッションとできる限りの英語コミュニケーション能力を高め、その自信と共に撮影地に来ることができた気がします」と力強く語った。

そんな中島を、『Concordia』チームは歓迎。フランク・ドルジャーからは「キミの音楽活動も、日本での英語インタビューも見ていたよ」と言われたそうで、「役者さん一人ひとりのディティールをちゃんと見てくれているんだなって、感動しました。自分はまだまだこれからの役者だと思っているのですが、そんな自分のことも尊重してくれて、チームの一員としてウェルカムな優しい笑顔で迎え入れてくれた」と明かす。実際、現場ではスタッフや共演者にすぐさま溶け込み、みんなから愛される存在となっていた。

今作は、実験的なユートピアのコミュニティー「コンコルディア」を舞台に“監視社会”を描くスリラー・ドラマ。このコミュニティーでは、より自由で公正で人間らしい社会を保証するため、AIを活用。コンコルディア創立20周年が迫る中、世界中の都市がこの成功に倣おうと控えている。ところがその矢先、コンコルディア誕生の影に隠された“ある機密”によって、創立者たちが築き上げたすべてが“崩壊の危機”にさらされ…。

中島が演じるのは27歳の日本出身の鬼才=A.J.オオバ(アキラ・ジョン・オオバ)。コンコルディアの心臓部である最先端AIシステムの生みの親で、最高技術責任者として活躍している重要人物だ。

この大役に抜てきされた中島は「A.J.オオバという役は、本当に魅力的な役。思わず憧れてしまうような人物ですね」と感激。初日から「120%の全力で立ち向かった」という。そんな中、「現場の皆さんのサポートやアドバイスを受け、A.J.がより魅力的な役として出来上がっていく行程を初日から感じられた」と声を弾ませる中島。高揚した表情で「シビれましたね!」と初日の感想を語り、「長期間の撮影になりますけど、最後まで初心を忘れずにジャパニーズソウルを持って、しっかりA.J.オオバを演じ切りたい! 独り言も英語で言えるレベルになれるよう頑張ります」と意欲を示した。

コメント全文は、以下の通り。

■中島健人
――海外ドラマ初出演が決まった時の感想をお聞かせください。
「いつか絶対に海外ドラマに出る」という夢がかない、すごくうれしいです。出演のお話を聞いた時は、一人の役者として本当に光栄でしたし、幸せと緊張が一気に押し寄せてきました。「自分の英語、通じるかな?」とか、いろんな心配もあったのですが、撮影までに自分のパッションとできる限りの英語コミュニケーション能力を高め、その自信と共に撮影地のローマに来ることができた気がします。

――撮影初日を無事に終えた今のお気持ちは?
シビれましたね! 初めての海外ドラマなので、どういう現場なんだろうか…と、ずっと不安にもなっていたんですが、いざ現場に入ってみて、お芝居は世界共通なんだなと思いました。何よりも今自分が演じているA.J.オオバという役は、本当に魅力的な役なんです。実は監督から「表情や話し方など、いろんなA.J.のバリエーションを見たい」と言われたので、自分の頭の中にあったA.J.を捻り出すような感覚で、120%の全力で立ち向かったんです。そんな中、現場の皆さんのサポートやアドバイスを受け、A.J.がより魅力的な役として出来上がっていく行程を初日から感じられたことが、何よりの感動であり、シビれた原因の一つなんじゃないかと思っています。

――中島さんから見て、今回演じるA.J.オオバはどんな人物ですか?
本当にクレバーで、スマートで、クールなパーソナリティだと思っています。思わず憧れてしまうような人物ですね。責任感の持ち方という部分は、自分と似ているかなと思います。逆に違うところは、めちゃ生意気なところ。傲慢とまではいかないですけど、本当に自信満々で生意気なので、そこがちょっと違うかな。僕もちょっと生意気なところはありますけどね(笑)

――製作総指揮であるフランク・ドルジャーの印象は?
すごく親切で、素晴らしい方でした。自分はまだまだこれからの役者だと思っているのですが、そんな自分のことも尊重してくれて、チームの一員としてウェルカムな優しい笑顔で迎え入れてくれたんです。しかも、「キミの音楽活動も、日本での英語インタビューも見ていたよ」と言ってくれて! 役者さん一人ひとりのディティールをちゃんと見てくれているんだなって、感動しました。また、彼が話す英語もすごく優しさを感じるんですよね。フランクの言葉に包まれながらクランクインできて、とてもうれしかったです。

――作品を楽しみにしている日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
『Concordia』はとてつもなく面白い作品です。スマートかつクールで天才的な技術者であるA.J.=アキラ・ジョン・オオバという役に巡り合えたことにとても感謝していますし、日本を代表する役者を目指せるように全力で一現場、一現場にぶつかっていきたいと思っています。長期間の撮影になりますけど、最後まで初心を忘れずにジャパニーズソウルを持って、しっかりA.J.オオバを演じ切りたい! 独り言も英語で言えるレベルになれるよう頑張ります。

■フランク・ドルジャー氏(ショーランナー 兼 製作総指揮)
Hulu Japanのカズ(長澤一史氏)から送られてきたビデオを見て驚きました。そこにすでにA.J.がいたからです。
おかげで我々は安心してA.J.というキャラクターにより重要性を持たせ、魅力的にすることを目指せました。
現場でのケントを見てそれができたことを確信するとともに、彼が真に優れた俳優としての資質を持っていることを実感しました。

■長澤一史氏(Hulu:チーフ コンテンツ オフィサー)
「16歳にして名門スタンフォード大学でコンピュータ・サイエンスを修めた天才を英語で演じられる日本人の役者を探してほしい」。そんな依頼をフランク・ドルジャーから受け、自信を持って送ったビデオが中島健人さんでした。
そこからのキャラクターの進化は予想以上、撮影現場でのA.J.は本当に魅力的なキャラクターとして存在していました。
中島健人さんとともにこの作品を世界に発信できることを誇らしく思うとともに、日本のHuluユーザーの皆さんに見ていただける日が今から本当に楽しみでなりません。