テレビ朝日系ドラマ『相棒 season21』(12日スタート、毎週水曜21:00~)に出演する俳優の水谷豊と寺脇康文が9日、大阪・フェニーチェ堺大ホールで行われた『相棒コンサート-響- 2022』に登場し、再タッグ発表後初めて公の場での2ショットを披露した。

  • 水谷豊(左)と寺脇康文=テレビ朝日提供

このコンサートは、『相棒』をオーケストラ・バンドの生演奏と特別編集した名場面映像で楽しむもので、4年ぶりに開催が実現。コンサートが進行し、ナビゲーターを務める“杉下右京”がスクリーンの中でしゃべり終えると、オーケストラの背後からティーカップを持ち、同じ格好をした水谷が登場した。さらに、ここで“待ち合わせをしていた”という“亀山薫”こと寺脇も登場すると、客席からはこの日一番の大きな拍手が送られた。

杉下右京と亀山薫が見せる軽妙なやりとりに、観客も感激しきりの様子。あの頃と変わらない“亀山節”に、右京が「君、相変わらずですねぇ」と声をかけると、会場からは思わず笑いが。そして、「相変わらずMA-1が似合っていて安心しました」という右京に、亀山も「僕が一番安心しましたよ(笑)」と笑顔を返し、右京からのあらためての「おかえりなさい」に、亀山が「ただいま帰りました」と返してガッチリ握手を交わすなど、ファンにはたまらないやりとりが披露された。

割れんばかりの拍手に迎えられ、あらためてステージに登場した水谷と寺脇。「ウワサに聞いていた相棒コンサートに初めて、しかも亀山くん(寺脇)と一緒に来ることができてうれしいですね」と水谷が喜びを語ると、寺脇も生まれ育った堺への凱せんにうれしそうな表情。会場には寺脇の母も来ていたそうで、水谷からは「お母さん、僕の“相棒”を生んでくれてありがとうございます」とお礼の言葉も語られた。

その後も、随所で飛び出す寺脇らしさに、水谷はたまらず爆笑。「本当に変わらない、まさかこんなに変わっていないとは思いませんでしたよ」と笑い、撮影前のメイク中にも寺脇に笑わされすぎて、「撮影前に朝からスタミナ使い切っちゃうんですよ(笑)」と秘話を明かした。

司会の渡辺宜嗣から、寺脇に「season21で亀山薫が復活すると聞いたときの気持ちは?」と質問が飛ぶと、2人から、水谷が寺脇に連絡をしたときの様子が克明に語られ、「これが僕らの運命なんだよ」という水谷からもらった言葉を明かした寺脇。その言葉に背中を押され、今回の“伝説のコンビ復活”が実現したことが明らかになった。

放送に先がけ、『相棒season21』のオープニングテーマもステージで生演奏。作曲を手掛けた池頼広氏も演奏に参加し、出来上がったばかりのオープニングテーマを映像とともに楽しんだ。「かっこいいですね!」と感激しきりの水谷と寺脇は、20年以上にわたり、『相棒』の世界観を音楽で支えている池氏に、あらためて感謝を述べていた。

ラストには、満員の観客とともに写真撮影。捜査一課の伊丹憲一役の川原和久、参事官の中園照生役の小野了もステージに登場し、「特命係の亀山~」という、伊丹のおなじみのセリフも生で聞くことができ、観客席からは割れんばかりの拍手が起こった。

水谷と寺脇の登壇パートの模様は、後日アーカイブで配信予定。