“日本一のコント師”を決める『キングオブコント2022』が、本日8日(19:00~)にTBSで生放送される。決勝初進出を決めたお笑いコンビ・いぬ(有馬徹、太田隆司)に意気込みを聞いた。

  • お笑いコンビ・いぬの有馬徹(左)、太田隆司

初の決勝進出に、「いまだに信じられないです」(有馬)、「決勝に行ける人生だと思ってなかったので、本当にうれしいし、信じられないです」(太田)と大喜びの2人。

同期のニューヨークが「いぬが一番努力している」と話していたことがあったが、有馬は「ニューヨークが僕らに対して言う『努力してる』というのは、めちゃくちゃ効率の悪いネタ合わせをしていたんです」とその意味を説明。太田も「コロナ禍になる前、24時間のファミレスで10時間くらいネタ合わせをして、1人が帰って仮眠をとって4時間後にまた来て、もう1人が帰って仮眠をとって4時間後にまたネタあわせするという変なスケジュールでやっていました」と明かし、今は当時よりは少し改善されたという。

また、昨年の『キングオブコント』で準々決勝敗退となったときに、「やり方を変えよう」ということに。その後、毎月新ネタライブを行い、いろいろ試しながら高めていったそうで、コントの設定を月に100ぐらい出し合ってネタ作りに励んだ。

有馬は「今までは自分たちの好きなことをぶつけようとやっていたんですけど、今年からはお客さんを笑わせようという気持ちに切り替えました。今までは悲鳴が多くて(笑)。単純にスベっているのに耐えられなくなりました」と述べ、太田も「自分たちのいいところを残しつつお客さんも笑わせる。悲鳴も残しつつ笑いもとるみたいなのを意識しました」と説明した。

具体的にネタをどう変えたのか尋ねると、「基本、僕らのネタはえぐみがあるというか、バイオレンスや下ネタの要素が多かったんですけど、下ネタを純愛だという見せ方にして、なるべくハッピーエンドにするように」(有馬)、「ちょっとハーブを付け足したみたいな。いい感じに見せているだけで中身は変わってないかもしれないですけど」(太田)と回答。

ネタを工夫したことで観客の反応も変わったようで、「僕らのコントを見て感動して泣いたという声も聞こえてきました」(有馬)と明かした。

決勝進出による変化も期待。太田は「女優さんに『いぬが好き』と言ってもらいたいです」と言い、有馬も「僕らの先輩・すゑひろがりずさんって、全く人気なかったんですけど、今ではみんなに『かわいい』と言われて。そんな風になりたいです」と目を輝かせる。

さらに、有馬は「テレビコントに出たい。『キングオブコントの会』とか出られたら最高ですね」と希望。太田は「『SASUKE』に出たいです。子供の頃からの夢なので」と話した。

「決勝進出を一番伝えたい人は?」という質問では、有馬は「親ですね」と回答。太田は「僕は彼女のしょうこに伝えたいです。もともと同期の芸人で、13年間売れない僕を支えてくれて」と話している途中で涙で言葉が詰まり、「本当にありがたい。こんな僕のことを。幸せにしたいです! しょうこのために頑張ります!」と意気込んだ。

  • 『キングオブコント2022』決勝進出10組

今年も昨年に続き、ダウンタウンが総合MCを務める『お笑いの日2022』(14:00~21:54)を8時間にわたって生放送。そのフィナーレとして『キングオブコント2022』が放送される。15回目となる今回、審査員は昨年同様、松本人志(ダウンタウン)、飯塚悟志(東京03)、小峠英二(バイきんぐ)、秋山竜次(ロバート)、山内健司(かまいたち)が担当する。

決勝進出を決めた10組は、いぬ、かが屋、クロコップ、コットン、最高の人間、ニッポンの社長、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、や団、ロングコートダディ(50音順)。参加総数3,018組の頂点に立ち、キングの称号と優勝賞金1,000万円を手にするのはどの組か。

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