着信したメールが誰からのものなのか、どのようなメールなのかを画面を見ずに知りたいのですね? それはiOSの音声アシスタント「Siri」の機能で、iOS 15まではAirPods(第2世代以降)やBeats製品をペアリングしているときのみ利用できましたが、iOS 16からはiPhone単体でも動作するようになりました。
使いかたはかんたん。『設定』→「Siriと検索」→「通知の読み上げ」の順に画面を開き、読み上げの対象にするアプリ(この場合は「メール」)をタップします。次の画面で「通知の読み上げ」スイッチをオンにすれば、通知対象のメール(通知をカスタマイズ画面でオフにされていないアカウント)が着信すると、送信者名とタイトル、本文の一部がSiriによって読み上げられます。
読み上げ対象となるタイトルの文字数は、100字を超える長いものでも対応できます。本文も読み上げ対象になりますが、200字を超えるときは省略されます。本文まで読み上げられるのは短めのメールに限られ、数千字に達するような長いメールは送信者名とタイトル部分しか読み上げられない、と理解すればいいでしょう。
読み上げは、サイレントモード(マナーモード)のときは自動的に省略されます。音量はSiriのものが適用されるため、読み上げの最中に上下の音量ボタンを押せば調整できます。設定アプリで「通知の読み上げ」スイッチをオン/オフすることなく、必要なときに適度な音量で読み上げさせることができるので、iPhoneの操作に不慣れな人には便利な機能といえそうです。
ただし、大量にメールが届く人の場合、途切れることなくSiriが話し続ける可能性があります。内容や相手を選ばないため、周囲に知られたくないセンシティブなメールが届くと困るかもしれません。数日試して自分に合わない場合は止める、というスタンスで臨むことがお勧めです。