学情は10月6日、「タイムパフォーマンス(タイパ)」に関する調査結果を発表した。調査は9月22日~28日、同社運営サイト「あさがくナビ2024」を利用する2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生239名を対象にインターネットで行われた。
令和の新語として注目される「タイムパフォーマンス(タイパ)」。かけた時間に対する満足度を表す。 特にZ世代は、SNSや動画配信サイトで大量の情報に触れ、「最小の労力で最大の成果を得る」ことを重視すると言われている。
調査によると、就職活動準備において「タイムパフォーマンス(タイパ)を(どちらかと言えば)意識する」という学生は55.7%。具体的に意識していることを聞くと、「アプリの有効活用」の他、「一度に複数の企業の話を聞けるイベントを活用する」「より質の高い情報を得るために、自分の目で確かめることを大切にしている」などリアルを重視する声も。
また、「イベントは、話を聞きたい企業が3社以上出展していたら参加する」「話を聞くだけのセミナーは参加せず、仕事体験ができるインターンシップを選んで参加するようにしている」といった声も上がっており、「かかる時間の長さ」よりも、「かけた時間に見合う情報や成果を得られるか」が重視されていることがわかった。
さらに、インターンシップやセミナー参加におけるタイムパフォーマンス(タイパ)について聞くと、53.4%の学生が「悪いと(やや)感じたことがある」と回答。「参加したセミナーが、企業ホームページに書いてあることと同じだと、時間を無駄にしてしまったと感じる」「資料を読み上げるだけのセミナーは、残念に感じてしまう」「自己紹介で長く話過ぎてしまい、他の参加者の時間を無駄にしてしまったと反省したことがある」などの声が寄せられた。