トナリスクはこのほど、全国の17〜92歳の男女1,342名を対象に、子どもの外遊びの許容時間について調査を行った。
同調査は2022年9月7日〜13日、全国17〜92歳男女を対象にWeb上でのアンケート調査にて実施。有効回答数は1,342件だった。
秋になり、子どもたちが外で遊んだり運動したりするにも過ごしやすい気候となった。しかし、日も短くなり、暗くなってからの子どもの外遊びは騒音問題など、ご近所トラブルのキッカケにもなりかねない。
そこで今回、子どもの外遊びは何時までが常識的な時間なのか、子どもの外遊びの許容時間についての調査を行った。
子どもの外遊びの時間は「18時ぐらいまで」と回答した人が44.4%と最も多く、次いで「17時ぐらいまで」が28.8%。「17時」と「18時」をあわせると63.2%で6割以上となった。19時以降は、「19時ぐらいまで」が15.1%、「20時ぐらいまで」が5.7%、「21時ぐらいまで」が3.0%、「22時ぐらいまで」が0.9%と、時間が遅くなるにつれて少ない結果となった。「何時でも気にならない」と回答した人も2.1%いた。
回答者の子どもの有無別でみると、それほど大きな差は見られなかったが、「17時」「18時」「19時」と回答した割合は、子どもがいる人の方がいない人より多かった。また、20時以降になると子どもがいない人の方が多い結果となり、子どもがいない人の方が許容範囲が遅い傾向があるということがわかった。
年代別では、「17時ぐらいまで」と回答したのは、20代以下と50代と60代以上で30%を超えたが、30代で20.0%、40代で23.1%と、年代によって差があった。しかし、「17時ぐらいまで」と回答したのが比較的少ない30〜40代は「18時ぐらいまで」という回答が他の年代と比べると多い結果となっている。
若い年代の方が19時以降の遅い時間まで許容する人が多い傾向はあったものの、いずれの年代でも6割以上は「17時」か「18時」までと回答しており、19時以降というのは少数派だった。
子どもが事故や事件に巻き込まれるのではないかという心配からも暗くなる前には家に帰ったほうがよい、という意見が多く見られた。また、子どもの外遊びで迷惑を感じた経験については、親にも迷惑を感じたことがある人もいた。ボールやスケートボードの音が響くので迷惑しているという意見も多かった。
■「事故や事件を心配するコメント」
・「危ないから明るいうちに帰ってほしい」(30代女性、埼玉)
・「迷惑ではないけど、こんな時間まで外で遊んでて大丈夫かと心配になる」(40代女性、大阪)
・「帰宅時間、車の交通量が多い道で横断歩道を左右何も確認せずに自転車で走り抜けていく子どもがいて、ヒヤッとしました。本当に気を付けてほしいです」(20代女性、愛知)
・「夜中に子どもの声だけ外から聞こえると何事かと不安になる」(30代女性、宮城)
・「子ども自体に迷惑を感じたことはないが、暗いところで子どもが遊んでいたとして、今のご時世、心配で声をかけたら声をかけたことで不審者扱いになってしまう。あまり暗い時間にうろうろしていると心配になるので暗い時間には遊ばせてほしくないです」(30代女性、神奈川)
■「迷惑を感じた経験談」
・「大きな声や甲高い声で騒がれること。子どもなので仕方がないとも思うけれど、何時間も続くとイライラしてしまう」(40代女性、兵庫)
・「やはり声がうるさいです…。泣き声、叫び声、はしゃぎ声、声がでるのはわかりますが、時間帯や場所によっては迷惑であることを親がきちんと教えてあげて欲しいです」(30代女性、奈良)
・「夏休み期間にマンション前で21時過ぎまでバスケットボールの練習をしている親子がいました。子どもの声も響いているし、ボールの音も響いていたのでもう少し早い時間に切り上げて欲しいと思いました」(40代女性、千葉)
・「夏休みの夜中に爆竹を鳴らす子ども。毎年必ずいるのがちょっと不思議」(50代女性、三重)
・「21時頃まで道路でスケートボードをされた時はうるさくて迷惑だった」(50代女性、愛媛)
・「夜7時以降に薄暗くなってから近所のマンションに住む父親と子どもが道路でサッカーをしていました。危ないしうるさいし迷惑です」(40代女性、京都)
・「近所の子が22時くらいまで外でボール遊びをしていて、うるさくて(自分の)子どもが寝付けなかった」(30代女性、東京)
・「公園に食べ物の袋や水風船を散らかして片付けずに帰っている」(60代女性、広島)
今回の結果を受けて、同社代表の松尾大史氏は「道路族などの問題に発展しないよう、親の意識を高めるのが大事」と指摘し、以下のようにコメントしている。
「子どもの安全のためにも、ご近所の迷惑とならないためにも、子どもの外遊び時間は『18時まで』を一つの目安にしましょう。特にボールやスケート等、周りに音が伝わりやすい遊びは、事故にも騒音に繋がりやすく注意する必要があります。『道路族』といった言葉が問題となりつつ、一方では他人の子どもを叱りづらいという風潮もあるため、親がマナー意識を高め、自分の子どもに積極的に伝える姿勢が求められます」。