花王の「生活者情報開発部」は10月4日、「男性の美容意識と行動に関する調査」の結果を発表した。同調査は2021年11月、1都6県(東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、群馬、栃木)在住の20代男性5,567人を対象に、インターネットで実施した。
同社では2012年と2020年9月にも、首都圏在住の20代未婚男性174人を対象に、美容や身だしなみに関する調査を実施している。「顔の素肌をきれいにしたい」という意欲は、2012年と比べ2020年は12%上昇、「体の肌をきれいにしたい」という意欲も16%上昇している。同じ美容・身だしなみでも、「髪をきれいにしたい」(+8%)や「新しい髪型を試したい」(+1%)など、髪への関心よりも、美肌への関心が高くなっていることがわかった。
首都圏在住者にメイクの経験について聞くと、およそ9%にメイク経験があり、そのうち週1回以上メイク品を使用する人は4%だった。
メンズメイクをする理由を尋ねると、1位は「きれいな肌になりたい」(44%)、2位は「人から良く見られたい」(43%)、3位は「かっこよくなりたい」(40%)だった。一方で、メイクをすることで「気分を上げたい」(34%)、「自信を持ちたい」(33%)、「自分らしさを表現したい」(25%)、「楽しい」(23%)など、自分のためにメイクをする理由も多くなっている。
週1日以上使用しているスキンケア品を調査すると、メイクをする男性は、メイクをしない20代男性に比べ、スキンケア品すべてにおいて使用率が高かった。中でも化粧水、乳液、クリーム、美容液の使用率は75%以上ということが明らかに。
メイクをする男性のメイク品使用頻度は「週5日以上」が半数以上を占め、「ファンデーション」(49%)、「BBクリーム・CCクリーム」(49%)、「化粧下地」(46%)などベースメイクの使用率が高い。「アイシャドウ」(38%)、「アイブロウ」(38%)、「アイライナー」(34%)といった目元のメイク品も3割以上が使用している。
メイクしていることを周りにバレたくないと思うか尋ねたところ、「バレてもよい」は43%、「バレたくない」は42%で半々に分かれた。「バレてもよい」と回答した人の中には、「時間をかけてメイクをしているのに、気付かれないと悲しい」といった意見もあった。