日常の軽いやり取りには、LINEなどテキストベースのアプリ/サービスを利用する時代ですが、音声通話はまだまだ現役。文字では伝えるのが難しい微妙なニュアンスも、文字に残したくないセンシティブな会話も、音声通話なら軽々とこなせます。
そんな音声通話でありがちなトラブルが「いきなりの通話終了」。携帯電話回線の電波が不安定になるなど外部要因で切断されるならともかく、画面上の通話終了ボタンを誤ってタップしてしまった、知らないうちにサイドボタンを押してしまったなどの「うっかり切断」は、避けようと思えば避けられるものです。
「うっかり切断」の予防を最優先に考えるのなら、iOS 16の新機能「ロックしたときに着信を終了しない」スイッチを利用しましょう。『設定』→「アクセシビリティ」→「タッチ」画面に新設されたこのスイッチをオンにしておけば、サイドボタンを誤って押しても音声通話は続行されます。終了したいときには、ロックを解除し電話アプリで通話終了ボタンをタップすればOKです。
この機能を利用できるのは、iOS標準装備の電話アプリだけではありません。FaceTime(オーディオ)、LINE通話やFacebookメッセンジャーなどサードパーティー製アプリの音声通話も、誤ってサイドボタンを押しても回線が維持されます。
ただし、これまでサイドボタンを押して音声通話を終了していた人にとって、「ロックしたときに着信を終了しない」スイッチは混乱の材料になりかねません。通話を終わらせたつもりが実は続いていて、自分の独り言が相手にまる聞こえになってしまった、などという新たなトラブルも考えられるので注意しましょう。