NTTドコモは10月6日、同社の2022-2023冬春新商品として、リサイクル素材を多く使用した環境配慮設計や製品サイクルを長持ちさせるバッテリ技術の採用といった特徴をもつFCNT製スマートフォン「arrows N F-51C」を2023年2月以降に発売すると発表した。価格は未定。
FCNTは製品/素材/資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小化する“サーキュラーエコノミー”に基づいた製品開発を目指し、「arrows」のリブランディングを行っている。「arrows N」はその第一弾として、ブランド市場で最もサステナブルなスマートフォンとなっている。発売にあたっては、本機をドコモオンラインショップで購入した場合、機種代金の1%相当をWWFジャパンに寄付する取り組みをNTTドコモとFCNTの共同で実施する(2023年5月31日まで)。
電気電子部品を除いて、リサイクル素材の適用率は約67%。リアパネルやスロットキャップには再生プラスチック、カメラフレームやサイドフレームには再生アルミニウムを使用している。さらに国内での製造工程では再生可能エネルギーを使用、梱包箱には持続可能な森林資源を使用していることを示すFSC認証の用紙やバイオマスインキを採用するほか、資源として回収しやすいように折りたたみやすい設計を行っている。
製品の長寿命化のため、充電による電池劣化の進行を軽減し、使い始めの電池もちを4年間持続させる充電制御技術を搭載する。バッテリ容量は4,600mAhで、「『arrows』市場もっとも長く/永く快適に使い続けられる」と謳っている。ソフトウェア面でも、AndroidのOSアップデートを最大3回まで提供し、セキュリティアップデートの提供も最長4年間継続するという。
IPX5/8の防水性能、IP6Xの防塵性能、米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810H)の23項目に準拠する耐久性、丸ごと洗えてアルコール除菌もできる清潔さといった特徴はシリーズ従来製品を受け継いでいる。生体認証はマスクをしたままでもOKの顔認証と指紋認証の双方を利用可能とし、高いセキュリティを確保した。
カメラはサイズを従来比約1.65倍に大型化した5,030万画素センサーにより、薄暗い場所でも鮮明な撮影が可能。動画撮影時の電子手振れ補正技術は、従来機とくらべて約20~40%性能が向上しているという。アドビの技術で写真を自動でプロ並みに仕上げてくれる「Photoshop Expressモード」も引き続き搭載。
ディスプレイはリフレッシュレート120Hzに対応。DCI-P3 100%の高い色再現性に加え、ブルーライトを低減するEye Care認証も取得している。
カラーはフォグホワイト/フォレストブラックの基本2色に、ドコモオンラインショップ限定カラーのブラッシュネイビーを加えた3色。主な仕様は下記のとおり。
- OS:Android 12
- CPU:Qualcomm Snapdragon 695
- 内蔵メモリ:8GB
- ストレージ:128GB+外部メモリ
- ディスプレイ:約6.24インチ 有機EL フルHD+(1,080×2,400ドット、リフレッシュレート120Hz)
- 通信方式:5G/4G(LTE)
- SIM:nanoSIM/eSIM
- アウトカメラ:約5,030万画素(F1.88)+約810万画素(F2.2)
- インカメラ:約1,240万画素(F2.24)
- Bluetooth:バージョン5.1
- バッテリ容量:4,600mAh
- 防水/防塵:対応/対応
- 生体認証:指紋認証、顔認証
- その他の機能:おサイフケータイ、ハイレゾ対応
- インタフェース:USB Type-C
- サイズ/重さ:未確定