みんな大好き、CoCo壱番屋。通称“ココイチ”と呼ばれるこのカレーチェーン、足繁く通うファンであればきっと、お気に入りのトッピングや食べ方など、さまざまなこだわりをお持ちのことだろう。

そんなココイチに関してなかなかのビッグニュースが舞い込んできた。なんと、この秋からココイチの海外メニューが日本で食べられるようになるのだ。熱烈なファンなら、この時点で「ついにこの日が!!」と泣いて喜んでいるハズだが、一方で「それの何がニュースなの?」と、ピンと来ていない人も少なくないと思われる。

ということで、さっそくこのニュースの真相をご説明するとともに、一足先に食したスペシャル海外メニューの食レポをお届けしよう。

海外メニューが食べられる「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD」爆誕!

国内で1,200店舗以上(グループ店舗含む)を展開するココイチだが、実は海外への進出も早くから始めており、1994年にはハワイのオアフ島に海外1号店をオープン。以来、アジア各国やアメリカ本土に店舗を広げ、現在では12の国や地域で2,00以上の店舗を展開している。

ここで重要なのは、日本の店舗と世界の店舗ではカレーソースやメニューの種類が違うということ。そう、実は海外店の多くでは、ポークやビーフなどの食肉由来の原材料は不使用の「海外専用のカレーソース」が使われているのだ。もちろん、外国の食習慣や文化への配慮である。

ちなみに、国内のココイチにも動物由来の原材料を使用していない「ココイチベジカレー」が存在するが、「海外専用のカレーソース」はこれともまた別物。肉やシーフード、野菜など、あらゆるトッピングに合うようになっていて、味のほうもめちゃくちゃ美味いらしい。

ココイチファンならぜひ一度味わってみたいものだが、そのために海外まで足を伸ばすのはさすがに至難の業。往復の交通費でカレー何杯食べられんねん、という話である。運良く旅行や留学、出張などが重なればいいが、そうでもなければちょっと……というのがこれまでの現状だった。

しかし、東京・京橋に10月11日(火)からオープンする「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD 京橋エドグラン店」では、なんと海外専用のカレーソースを使ったカレーや海外店舗限定のスペシャルメニューが味わえるのだという。

つまり、飛行機代を出さなくても、海外のココイチの味が楽しめちゃうってわけ。これ、めちゃくちゃ嬉しくない?

世界的に人気な「チキンクリームオムカレー」を食べてみた!

ということで、さっそく事前の試食会で「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD 京橋エドグラン店」を訪問し、店内に入ってみると……

めちゃくちゃオシャレ! なんというか……ココイチらしくない(失礼)。

担当スタッフさんに聞いてみると、内装やインテリアなどはイギリスや台湾など、実際にある店舗のオシャレな部分のいいとこ取りで作り上げたそう。カラフルな椅子はいずれもスパイスのカラーをイメージしているのだとか。う〜ん、まるでカフェのようだ。これはついつい長居したくなる。

さて、メニューも見てみようかな。

おお〜っ、いろんなオムカレーがある!

実は、海外の店舗ではオムカレーが大人気の定番メニュー。インドカレーやタイカレーなどは世界中で食べられるが、それに比べて日本のカレーはかなりマイナーだった。そんな状況で海外に飛び出し、ジャパニーズカレーで真っ向勝負したのがココイチである。

特にオムカレーは鮮やかでフォトジェニックな見た目も手伝って、世界的な人気メニューへと成長。ジャパニーズカレーが海外で受け入れられるキッカケにもなった、ココイチの名刺代わりの必殺(?)メニューだと言っても過言でないのだ。

さらにページをめくっていくと、他にもカレードリアや麻婆なす豆腐カレーなど、日本にはない海外限定メニューがズラリ。ラッシーや瓶ビールまである!

もちろん、日本の定番メニューもラインナップ。ただし、ソースはいずれも海外専用カレーソースとなっている。

いろいろ食べたいものばかりで迷ってしまうが、今回はやはり世界的な王道メニュー、チキンクリームオムカレーを注文。謎に海外限定で展開されているというカルピスピーチも追加でオーダーしてみた。

待つことほんの数分でカレーが到着。こっ、これは……!

めっちゃくちゃ美味そう!! オムカレー自体は日本にもあるが、チキンクリームはない。まさにレアものである。

それでは冷める前に……いただきます!

うおぉぉ……ウソだろ。これで食肉由来の原材料を不使用だと……!? ココイチのカレーソースの旨味がそのまま完全に再現されている。美味い!

担当スタッフさんに聞いてみると、「海外でもココイチのカレーを楽しんでもらうため、ポークやビーフなどを使わずに、いかにココイチのカレーの味を再現できるか」という視点で作り上げた逸品だそうだ。宗教上の理由で肉が食べられない人でもココイチのカレーがこうして味わえるなんて、最高かよ。

このクリームチキンも濃厚で美味い! とてもクリーミーで味わい深く、カレーソースにも負けない存在感を放つ。ピリ辛のカレーソースとまろやかなクリームソースが絶妙にマッチしている。洗練された洋食店のオムライスを想起させる、実にハイクオリティな一皿である。

ちなみに、カルピスピーチも普通に美味しかった。カルピスは海外ではあまりメジャーではないので、ココイチの海外店舗では「こんな美味しい飲み物があるのか!」と喜んでもらえているのではないだろうか。爽やかなピーチの風味が口の中をスッキリさせてくれるので、カレーにもよく合っている。

他にも食べたいメニューはたくさんあったが、さすがにお腹に入り切らないので、日を改めるとしよう。繰り返しになるが、「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD 京橋エドグラン店」は10月11日にオープンするので、気になる人はぜひ。ココイチファンはマストで訪れるべし!

■information
「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD京橋エドグラン店」
東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグランB1 東京メトロ「京橋」駅 直結
10月11日(火)オープン 11:00~22:30(L.O. 22:00)