タイププロジェクトは10月4日、ブリヂストンがMonotypeの協力のもと開発した欧文コーポレートフォントに合わせて調整した AXISフィットフォントを「BridgestoneType TP」として提供したことを発表した。
BridgestoneType TPは、AXIS Fontのウエイトや字幅を欧文コーポレートフォントに合わせて設定し、さらに欧文書体の拡大率とベースラインを調整して提供する和文コーポレートフォント。ウエイトや字幅の調整には、自社開発したフィットフォント技術を用いている。
ブリヂストンがコーポレートフォントのグローバル展開を進めるなか、日本でのブランド表現のためにサインにも本文にも対応できる汎用性の高さ、コンデンス体を持っている点など和文書体の条件を最も満たす書体として、AXIS Fontが選ばれたということだ。
BridgestoneType TPは、名刺や封筒などのコーポレートアイテム、施設サイン、広報、広告宣伝、イベント、販促ツール、Webサイトなどの社外コミュニケーションでの使用が想定されている。
ブリヂストン コーポレートブランド部門 BRIDGESTONE DESIGN部 上席研究主幹の酒本康平氏は、次のようにコメントしている。「コーポレートフォントの導入の主目的は、 社外に対して統一感のあるブリヂストンらしさ、 ブランドイメージを表現することにありますが、 ブリヂストングループ従業員にも日常業務で使用してもらうことでブランドに対する意識向上、 一体感、 プライドの醸成といったインターナルブランディング面での効果も意図しています」
ブリヂストン コーポレートブランド部門 ブランド管理課の森田明伸氏は、「最終的にはデザイン面での親和性に加え、 Webフォントを含む運用面や導入コストなどの点から総合的に判断した結果、AXIS Fontが最適であると の結論となり採用に至りました」と述べている。