ブランド総合研究所は9月12日、「企業版SDGs調査2022」の結果を発表した。調査は7月27日~30日、20歳以上の男女2万6,000名(各社1,000名となるように回収)を対象にインターネットで行われた。

  • 建設・不動産業界で「SDGs評価が高い企業」ランキング

    建設・不動産業界で「SDGs評価が高い企業」ランキング

同調査は、SDGsに関する設問と、企業評価に関する設問から構成。調査対象は業界別に売り上げ規模の大きな企業と、SDGsやESGに積極的に取り組んでいる企業を中心に、同社が独自に260社を選出。本稿では、その中から建設・不動産業界グループ16社のSDGs評価ランキングを紹介する。

建設・不動産業界グループのSDGs評価が高い企業ランキング、1位は「住友林業」(17.5点)で 260社全体では26位だった。同社は、17ゴール別評価「15.陸の豊かさも守ろう」の項目で7.3%と、全体順位で2年連続1位を獲得。同グループの中で同社に次いで高かった「大林組」が2.8%だったことから、「住友林業」の評価の高さがわかる。

続く2位は「積水ハウス」(16.0点)で、前年(17.0点)より1ポイント減少。次いで、3位「トヨタホーム」(16.0点)、4位「パナソニックホームズ」(15.9点)、5位「大和ハウス工業」(15.4点)と続き、いずれも点数は上昇しているが、全体順位は調査対象者数が増えた影響もあって少し低下した。

SDGs評価が前年より最も上がったのは6位の「三菱地所」(15.1点)と7位の「ミサワホーム」(14.1点)で、いずれも2.2ポイント上昇。「三菱地所」は大手町、丸の内、有楽町エリアを起点にSDGsを推進するプロジェクトを展開、「ミサワホーム」は「4つの育む」として、環境、暮らし、家族、日本の心を育むことで、子どもたちの未来を約束するとしている。

以下、8位「住友不動産」、9位「大林組」、10位「三井不動産」と続き、虎ノ門などで積極的な開発を続ける「森ビル」は16位に。点数、順位ともに下降しており、同社の様々なSDGsへの取り組みは、消費者に十分に届いていない可能性がうかがえた。