Endianが展開するリラクゼーションドリンクブランド「CHILL OUT(チルアウト)」は10月3日、「リラックス習慣に関する調査」の結果を発表した。同調査は9月14日~15日、全国の20~49歳の会社員・公務員を対象に実施した。
仕事とプライベートの切り換えができていると思うか尋ねたところ、82%が「はい」と答えた。退勤した後、チームメンバーやクライアントから仕事の連絡が来たら対応しているか聞くと、77%が「対応している」と回答している。
人間性脳科学研究所所長で武蔵野学院大学・大学院教授の澤口俊之氏によると、脳科学の観点では、頭から仕事が離れていない状況だと、脳の負荷は軽減できていないと言われているという。今回の調査では8割は仕事とプライベートの切り換えができていると答えているが、実は切り替られていない可能性が示唆された。
仕事が終わった後のリラックス方法として、これまでに取り入れたことがあるものを尋ねると、1位は「TV・動画を見る」、2位は「美味しいものを食べる」、3位は「眠る・目を閉じる」だった。澤口教授によると、TV・動画や動画の閲覧は、脳科学的には健康や脳機能を悪化させる習慣であるため、休息に当たらない習慣だという。
職業別に「仕事終わりのリラックス習慣」を見ると、脳科学的にあまり良くない習慣を取り入れているのは「ITエンジニア」だった。特に「TV・動画を見る」ITエンジニアは全体平均約27%の約1.5倍にあたる約41%が取り入れていると回答している。このほか、筋トレ・スポーツなどの激しい運動についても、全体平均約16%に比べて約10ポイント以上高い約27%が取り入れており、ゲームも全体よりも約5ポイント以上高い約18%が取り入れていた。
澤口教授は、「ITエンジニアは職業柄、日中からPC画面を目にする機会が多い上、余暇の時間もTV・動画・ゲームなど画面を見る時間が長く、脳に負荷がかかりすぎていることが伺えます」とコメントしている。
仕事が終わった後、リラックスするための習慣はあるか聞くと、59%が「ある」、41%が「ない」と答えた。
仕事終わりのリラックス習慣がない人にその理由を尋ねると、最も多い回答は「何をしていいのかわからないから」と答えている。次いで「忙しいから」「必要性を感じないから」となった。
澤口教授は、「脳科学の観点から見ると、一見良い習慣のように見えて、実は逆効果だったり悪影響だったりする方法が目立ちます」とコメント。特に脳を休ませるための方法としては、森林浴がおすすめだという。癒しの効果があると言われているフィトンチッドをはじめ、緑のある場所には匂いがあり、脳を休めてくれるとのこと。手軽に香りを楽しめるディフューザーや、気分転換のための飲み物の匂いも、脳科学的には良いリラックスになるという。