今回は、コンシーラーが浮く・ヨレる原因と、コンシーラーの正しい使い方を解説していきます。
肌トラブルをカバーできるコンシーラーですが、使い方を間違えると、肌になじまなかったり不自然になってしまったりして、逆に肌が汚く見えることも。
コンシーラーで肌トラブルをしっかりカバーしつつも、浮かないナチュラルな仕上がりにできるよう、正しい使い方をマスターしましょう
コンシーラーが浮く・ヨレる原因は何?
そもそも、なぜコンシーラーが浮いてしまったり、ヨレてしまったりするのでしょうか? 原因は主に以下の4つだと考えられています。
- 肌の乾燥
- 皮脂
- 厚塗り
- コンシーラーと肌の色の相性
それぞれについてくわしく見ていきましょう。
肌の乾燥
乾燥により肌がかさつくと、コンシーラーが綺麗にのりません。コンシーラーを使った部分が粉っぽくなり、浮いたりヨレたりしがちです。特に、動きが多くかさつきやすい唇付近や目の周りは、粉っぽく浮いてしまいがち。
肌の乾燥対策にはメイク前のスキンケアが重要です。保湿力が高いスキンケアアイテムで、メイク前にしっかり肌にうるおいを与えましょう。
皮脂
皮脂の過剰分泌も、コンシーラーが浮く原因の一つ。特にTゾーン(鼻と額)は、他の部位より皮脂を多く分泌します。
メイクをする前に余分な皮脂をオフし、メイクが崩れにくい化粧下地を使いましょう。メイクの仕上げにフィックスミストを使用するのもおすすめです。
厚塗り
「肌トラブルを隠したい」という気持ちから、ついついしてしまうのがコンシーラーの厚塗り。これもコンシーラーが浮く原因の一つです。
コンシーラーは厚塗りすればするほど、肌へ密着させるのが難しくなります。肌への密着力が低いと、短時間でドロドロと崩れてしまうことも。また、コンシーラーを厚塗りした部分はそこだけ色が変わってしまうことが多く、違和感の原因にもなります。
コンシーラーと肌の色の相性
コンシーラーの色が肌の色より極端に暗いもしくは明るい場合、そこだけ色が異なるため浮いているように見えてしまうことがあります。
肌は乾燥しておらず、皮脂崩れもしないのにコンシーラーが浮くという方は、コンシーラーの色を確認してみるといいでしょう。
浮くのを防ぐコンシーラーの選び方は?
コンシーラーの選び方の基本を解説します。
乾燥する部位には保湿力の高いコンシーラーを使う
目の下のクマや口元にできてしまったニキビをカバーする場合は、保湿力の高いコンシーラーを選びましょう。肌トラブルをカバーしながらうるおいを与えてくれるコンシーラーを使うことで、粉っぽく浮いてしまうのを防止できます。
スティックコンシーラーよりも、リキッドコンシーラーの方が保湿力が高い傾向です。
くすんで暗い色になる部位にはハイライト効果のあるものを
肌のくすみをカバーしたい場合は、ハイライト効果のあるコンシーラーを使うといいでしょう。薄く塗るだけで、肌を明るく見せてくれます。また、厚塗りせずともくすみをカバーして明るい肌に仕上げてくれるので、時間が経っても浮きません。
「光拡散」「光コントロール」などの記載があるコンシーラーはハイライト効果を期待できます。
ニキビやシミを隠すときは肌なじみを最優先
ニキビ跡やシミなどをカバーしたい場合は、コンシーラーの色とカバー力をチェックして選んでいきましょう。
ニキビをカバーしたいときは、自分の肌よりも少し暗めのコンシーラーを選びましょう。ニキビよりふた回りほど広くコンシーラーをのせて、肌との境目をブラシでなじませていくと、ナチュラルかつしっかりとカバーできます。
頬などの表情による動きが少ない場所にできたシミは、硬めのコンシーラーを使うとしっかりカバーできます。色は周りの肌色に合わせて選んでください。
コンシーラーのなかでもスティックタイプのものは、カバー力が高い傾向です。
コンシーラーは厚塗りしない
コンシーラーを何度も重ね付けするのはNGです。
鏡を至近距離においてメイクをすると、どうしても細かい肌のアラまで気になってしまいます。ですが、普段の生活で人に至近距離から肌を見られるということはありませんよね。
コンシーラーを塗った後は、人と話すときの距離に鏡をおいて、肌をチェックしてみてください。その距離感で肌トラブルが目立たないのであれば、コンシーラーでのカバーは充分できています。
人と話すときの距離でも肌トラブルが目立つのであれば、コンシーラーを厚塗りするのではなく、カバー力の高いコンシーラーを新調するのもおすすめです。
コンシーラーを塗る順番は?
コンシーラーが浮くのを防ぐには、正しい順番で塗ることも大切です。ベースメイクの順番をこの機会にもう一度確認しておきましょう。
リキッドファンデーション・クリームファンデーションの場合
1.日焼け止め
2.化粧下地
3.リキッドファンデーションorクリームファンデーション
4.コンシーラー
5.フェイスパウダー
パウダーファンデーションの場合
1.日焼け止め
2.化粧下地
3.コンシーラー
4.パウダーファンデーション
(5.フェイスパウダー)
コンシーラーが浮いたときの対処法・応急処置
対策をしていても、長時間メイク直しができない忙しい日などには、コンシーラーが浮いてしまうことも。
ここでは、コンシーラーが浮いてしまったときの応急処置をご紹介します。
乾燥肌にはミスト化粧水やスティック美容液を
肌の乾燥によりコンシーラーが粉っぽく浮いてしまった場合は、ミスト化粧水やスティック美容液を活用しましょう。メイクの上からでも肌を保湿することができます。オイルが含まれたものなら、保湿力もさらにUP。
しっかり保湿して粉っぽさがなくなったら、フェイスパウダーで仕上げましょう。
汗や皮脂はオフしてからメイク直し
皮脂でコンシーラーが浮いてしまった場合は、油取り紙やティッシュで皮脂をオフしてから、コンシーラー・フェイスパウダーでお直しするのがおすすめです。
時間に余裕がある場合は、浮いた部分を乳液等でメイクオフし、下地・コンシーラー・フェイスパウダーを塗り直すと綺麗に仕上がります。
皮脂で浮いてしまった部分にそのままコンシーラーやフェイスパウダーを塗るのは、さらにメイクが崩れるのでNGです。
タイプ別コンシーラーの特徴
最後に、コンシーラーのタイプごとの特徴をご紹介します。
コンシーラーにはスティックタイプやリキッドタイプなど、さまざまなタイプがあります。コンシーラーのタイプ別の特徴を覚えておけば、使い分けができるので、浮かない・ヨレないメイクをするのに効果的ですよ。
スティックコンシーラーの特徴
スティックタイプのコンシーラーは、しっかりカバーしたい部分に活躍してくれます。太すぎると小回りがききにくいため、メイク初心者の方は細めのものがおすすめです。
広範囲でカバーしたいときは、肌に直接スティックコンシーラーで線を引き、指で軽くなじませていきましょう。
ニキビなどピンポイントでカバーしたい場合は、ブラシやチップで塗るのがおすすめです。
リキッドコンシーラーの特徴
リキッドタイプのコンシーラーは、口元や目元など、皮膚が薄く乾燥しやすい部分におすすめです。保湿力が高いので、カバーしながら乾燥も防いでくれます。
また、柔らかいテクスチャーで伸びやすいので、そばかすや色ムラなど広範囲でカバーしたいときにも最適です。
肌に直接のせて、指やスポンジでなじませていきましょう。
パレットコンシーラーの特徴
複数の色が一つのパレットにまとまっているタイプのコンシーラーは、色をミックスできることが魅力。自分の肌色になじむ色にミックスしてカバーすることで、不自然に浮くのを防いでくれます。
正しいコンシーラーの使い方で浮くのを防止しよう
コンシーラーが浮いてしまったりヨレてしまったりする原因を理解し、正しくコンシーラーを使うことで、より綺麗な肌を演出できます。
コンシーラーが浮いてしまった場合の応急処置も覚えておけば、長時間メイク直しができないときも安心です。
コンシーラーは使い方次第で、肌をグンと明るく美しく仕上げてくれます。ぜひ自分の肌に合ったコンシーラーを選んで、正しい手順で使ってみてくださいね。