主婦の友社は9月28日、『男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ』(1,760円)を発売した。
同書の著者は、現役の小学館社員であり、日本テレビ系列『それって!? 実際どうなの課』で「できる女」として話題となった下河辺さやこ氏。下河氏は、小学館入社後、『Oggi』『Domani』『Ane Can』『Precious』の副編集長を経て一橋大学大学院でMBAを取得し、現在は新規ビジネス創出を目的とするセクションでさまざまなプロジェクトに携わっている。
日本企業の女性の部長相当職は8.4%、課長相当職10.8%だが、国際水準は30~40%台。政府や各企業は女性管理職を増やそうとしているが、多くの女性たちは、「男社会の付き合いに混じれない」「出産のタイミングを逃がしそう」「子どもと過ごす時間が少なくなってしまう」など、管理職の仕事に不安を感じたり、昇進にとまどいを感じている。
また、昇進に不安になる理由として、「目指したい女性管理職がいない」も挙げられている。同書では後輩女性が思い描く「出世した女性像」をイラストで紹介している。
下河辺氏自身は28歳で妊娠・出産し、その後離婚したという経験を持つ。同様に離婚をして、教師の仕事を続けながら育ててくれた母親の背中を見て育ったことから、出産後も仕事を続けることに迷いはなかったという。「責任ある管理職と家庭との両立」「イクメンのようでいて、実は女性の社会進出にまったく賛成していない夫の見分け方」など、自身の経験をもとに、これから出産をするかもしれない女性たち、そして子育て真っ最中の女性に向け、力強いエールを送っている。
そのほか、現役会社員だからこそのリアルなお仕事名言集「sayagoroku」も収録した。