投資信託協会は9月29日、「投資に関する1万人アンケート(2)-投資を継続できる人の特徴-」を発表した。2022年2月に行った「投資に関する1万人アンケート調査」を分析し、損失発生時にも投資を継続できる人の特徴をまとめた。分析対象は現在投資を行っている3,719人(20~69歳)。

投資を継続できる人の特徴は?

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それによると、「積立投資」を実施している人、「投資した資金が安定的に増えること」「手数料が安いこと」「投資を通じて社会全体がよくなること」を重視している人、「メディアから投資に関するポジティブな話を見聞きした」経験のある人は、損失発生時にも保有を継続できる可能性が高いと推定している。

「積立投資」を実施している人については、「例えば、投資信託を用いて⻑期・積⽴投資をした場合の効果を理解していれば、毎月一定額を拠出することで、価格が一時的に下落した際には購入量が多くなることを認知している可能性が高く、投資を中断しにくくなると思われる。積立投資は、⻑期的な目線で考えると安定的なリターン獲得を望みやすいため、短期的な売買ではなく⻑期・積⽴投資を促進することが、投資の継続を促す最も効果的な方策の一つであると言える」と分析している。

「投資を通じて社会全体がよくなること」を重視している人については、「自己の投資行動が社会への参画であると理解し行動することが、⻑期投資に結び付く」と推察。一方、「特別に環境に配慮したファンドで、年率3%のリターンを得る」商品より「環境に特別には配慮していないファンドで、年率5%のリターンを得る」商品を選ぶ人は、保有が継続できる可能性が高いとの結果も示されており、「投資を継続することができる人は、投資を通じて社会へ参画することを重視しながら、その投資行動の結果としてリターンを獲得することについても軽視していないことが伺える」としている。

また、株式や投資信託を「売却したことがない」「損失が発生しても保有し続けている」人も、「損失をしたことがない」人と比べて、損失発生時に保有を継続できる可能性が高いと推定している。