緑や赤など、カラフルな容器が印象的な筒入りポテトチップス。保存しやすく、気軽に食べられる一方で、「筒の底に残ったポテチに手が届かない……」と悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか? また、昨今は「パッケージに対して内容量が少なくなった気がする……」と嘆く声も。

そんな悩みを解決するアイテムを開発したのは、発明家の「カズヤシバタ(KAZUYA SHIBATA)」(@seevua)さん。高度な技術によって生み出されたマシーンに、「発想力がすごい」「何か知らんが幸せになります」といった称賛の声が寄せられています。

筒の奥にあるチップスがせり上がる「チップスリフター」を作りました。(@seevuaより引用)

筒に入ったポテチを持ち、悲しげな表情を浮かべるシバタさん。次の瞬間、取り出したのは…?

  • (@seevuaより引用)

自身が開発した「チップスリフター」。にこやかな表情で、筒にチップスリフターをセットします。

  • (@seevuaより引用)

  • (@seevuaより引用)

ハンドルを回すと、底にたまったポテチが押し出されながら登場。チープだけど、欲しいかも…!?

  • (@seevuaより引用)

  • (@seevuaより引用)

9月29日時点で6.9万件を超えるいいねが集まっているこちらのツイート。投稿に寄せられた反響のなかには、チップスリフターに対する反応だけでなく、「ペットボトルオープナーの人じゃないか! 」など、シバタさんの過去の作品に言及している方の姿もみられました。

シバタさんのWEBサイトを見てみると、個性的なアイテムを多数発見。「装着型名刺射出装置」や、シバタさんが所属するものづくり集団『ゆるつく』で開発した「光るメガネ」など、ユーモアにあふれた作品が掲載されています。

  • カズヤシバタさんの発明品「装着型名刺射出装置」

  • 所属する「ゆるつく」での作品「光るメガネ」

遊び心と行動力を兼ね備えた発明者であるシバタさん。チップスリフターを制作したきっかけや、それぞれの発明に共通するテーマについて、ご本人にお話を伺いました。

開発者に聞いてみた

――「チップスリフター」発明のきっかけをお教えいただけますでしょうか

こういう活動をしていると色々な悩みを聞く機会があります。その中で「筒タイプのチップスがの内容量が最近少ない」というものがありました。

確かに少なくなっているようでしたし、それによって指がチップスまで届かないのです。これを何とかできないか? と思ったのがきっかけです。

――制作に当たり、苦労したポイントはありますか?

なるべく中身のチップスを傷つけないように(汚さないように)セットアップする方法を開発するのに苦労しました。中からフックでチップスを持ち上げるのはマストだったので、磁石を使ってなるべく中に機構が入らないように工夫しました。

――大きな反響が寄せられております

似たような物は小さい頃から作っていたのですが、あまり反応を得る機会は無かったので、改めてSNSって凄いな、と。多くの人に楽しんでいただけたようで純粋に嬉しいです。

――様々な発明をされておりますが、発明に共通するテーマは?

「誰も(どこの企業も)作らないギリギリ役にたつ物」をテーマとして置いています。これは言い換えると「いま価値があまり無い」ということになるので、あえてそこに(商品的な)価値があるとするとどういった所か?みたいな事を毎回考えて発明しています。


”便利”や”かっこいい”だけでなく、”面白い”ことで多くの人を魅了している作品の数々。シバタさんが運営しているYouTubeでは、チップスリフターが完成するまでの流れを、迫力満点のナレーションとともにじっくりと楽しめます。

ぎりぎり役立つユニークなアイテムに興味を引かれた方は、シバタさんのTwitterやYouTubeで、その他の作品もチェックしてみてはいかがでしょうか?