もっともホットなiOS 16の新機能といえば「被写体の切り抜き」です。画像を長押しすればAIが被写体を認識、背景から切り抜いてくれます。あとは適当なアプリに貼り付けたり、メールやメッセージに添付したり、使いかたは自由自在。背景が透明のPNG画像(透過PNG)ですから、いわゆるコラージュ画像に仕立てるのもかんたんです。

被写体の切り抜きに対応したアプリといえば、iOSに標準装備の写真アプリですが、スクリーンショットやSafariも対応しています。スクリーンショットの場合、画面左下に現れたサムネイル画像をタップし、いちどテキスト認識させたあとで被写体を長押しすればOK。Safariの場合も同様に、WEBページ上の写真を長押しすると現れる「被写体をコピー」を選択すれば切り抜きできます。

しかし、WEBページ上の写真を長押ししても、「被写体をコピー」が現れないことがあります。考えられる原因はいくつかあり、状況に応じて対処するしかありません。

たとえば、AIが被写体を切り抜き対象として認識していないこと。対象となる被写体や範囲の検出はAI任せですから、この場合は対処のしようがありません。

なんらかの処理が施されたWEBページ上の写真も、「被写体をコピー」できないことがあります。いろいろな手法がありますが、JavaScriptやCSS(Cascading Style Sheets)を工夫し、透明/半透明のレイヤーを写真に重ねる、コンテキストメニューを表示できないようにするといった処理が施されていると、写真を長押ししてもなんの反応も得られないことがあります。

なお、そのような写真でもスクリーンショットを撮れば被写体を切り抜けることがあります。正攻法でダメな場合は、WEBページのスクリーンショットで試してみましょう。

  • Safariで「被写体をコピー」が現れないこともあります