Googleは10月1日、全てのキーを1列に並べて配置したキーボード「Gboard 棒バージョン」を発表した。販売の予定はなく、設計図や回路図、ファームウェアをオープンソースとして公開する。
一般的なキーボードとは異なり、キーを全て横一列にレイアウトしたキーボード。上下左右にキーを探す必要がなく、入力したい文字を端から順番に見ていくことで、きっと入力したいキーを探し出せるとしている。
また、横一列に配置したことで使うと自然に腕が広がる点もポイント。入力したいキー同士が離れている場合は洗濯バサミを用いたり、ピアノのように2人で連弾を楽しむことも可能。長さを生かして遠くにある壁のスイッチを押したり、家具の後ろに落とした小物を拾ったり、長さを測ったり、物干し竿として活用することもできるとしており、利用シーンは文字入力だけにとどまらないという。
2016年の「物理フリックバージョン」、2017年の「プチプチバージョン」2018年の「物理手書きバージョン」、2019年の「スプーン曲げバージョン」、2021年の「湯呑みバージョン」に続き、5つめとなる文字入力デバイス。今年はキーボードの「キー」ではなく「ボー」に着目して開発したとしており、持ち運びに便利な丸められるバージョンや、さらに多くの文字を含めたロング棒バージョン、七色に光るゲーミングバージョンを検討中。発表に寄せて、より快適な文字入力の実現に向けてながーい研究開発を続けていきたいと述べている。