全国を対象とした観光需要喚起策「全国旅行支援」が10月11日から始まります。割引率や期間、申し込み方法などをここで確認しておきましょう。また、県民割やGoToとの違いも解説します。お得に旅行に行くなら「全国旅行支援」は要チェックです。
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※画像はイメージ
■全国旅行支援とは
観光庁が実施する全国を対象とした観光需要喚起策のことです。新型コロナウイルスの感染状況を見極めた上での実施となっていたため、度々延期となり、ようやく10月11日からの開始を決定しました。対象期間は12月下旬までとなっています。
全国旅行支援は、2020年末に中断された「GoToトラベル」に代わる施策で、旅行代金の割引や地域クーポンの付与が受けられます。
「GoToトラベル」の中断後は、感染状況が落ち着いている地域に限定して、都道府県ごとに実施する「県民割」が始まりました。こちらは現在も実施中ですが、全国旅行支援の開始に合わせて10月10日(10月11日チェックアウト分)まで期間が延長されます。
「全国旅行支援」はこの「県民割」の対象旅行先を全国に広げるもので、割引率やクーポンの額なども変わります。全国といっても、「感染状況を踏まえて実施を希望しない都道府県から申し出があれば、当該都道府県を目的地とする旅行を支援対象から除外する」ことになっているため、対象とならない都道府県が出てくる可能性があります。今後、各都道府県の発表を待って正式な発表があると思われます。
■県民割・GoToとの違い
ここで、「全国旅行支援」と「県民割」、「GoToトラベル」との違いを確認しておきましょう。「GoToトラベル」は観光庁（国土交通省）が2021年11月に発表した再開案となります。
◆全国旅行支援
＜実施期間＞
10月11日から12月下旬まで
＜割引率＞
旅行代金割引：40%
＜割引上限額＞
交通付きの宿泊：8,000円(1泊あたり)
(鉄道、バス、航空など)
上記以外：5,000円
＜クーポン券＞
平日：3,000円
休日：1,000円
＜対象地域＞
全国
◆県民割
＜実施期間＞
10月10日宿泊分(10月11日チェックアウト分)まで
＜割引率＞
旅行代金割引：50%
＜割引上限額＞
一律5,000円
＜クーポン券＞
最大2,000円
＜対象地域＞
各都道府県とその近隣(地域ブロック)
◆GoToトラベル(再開案)
＜実施期間＞
未定
＜割引率＞
旅行代金割引：30%
＜割引上限額＞
交通付きの宿泊：10,000円(1泊あたり)
宿泊のみ：7,000円(1泊あたり)
日帰り：3,000円
＜クーポン券＞
平日：3,000円
休日：1,000円
＜対象地域＞
全国
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全国旅行支援・県民割・GoToトラベルの違い
全国旅行支援の割引率は40%と県民割よりも低くなりましたが、今後再開される予定のGoToトラベルより高い割引率となっています。割引上限額は県民割では一律5000円だったものが、鉄道、バス、航空などを利用したパッケージツアーの場合は8,000円に引き上げられています。
また、対象地域で使えるクーポン券は平日3,000円、休日1,000円と金額を変えています。これは休日に集中する旅行客を分散させる狙いがあるようです。
県民割は最大で7,000円の補助でしたが、全国旅行支援は最大1万1,000円の補助を受けられます。
■全国旅行支援を利用するには
現時点で詳細は明らかになっていませんが、県民割が全国に拡大すると考えれば県民割と同じような申請方法になるでしょう。
「全国旅行支援キャンペーン」に参加している旅行予約サイト、旅行会社、宿泊施設などから予約をすることで利用できると思われます。
また、クーポン券はチェックイン時あるいは旅行代理店での予約では予約時に配布される模様です。
＊利用するための条件
感染症対策として、ワクチン接種証明または陰性証明を利用条件として設定しています。具体的にはワクチン接種歴3回またはPCR検査等の陰性結果が必要です(12歳未満は、利用条件を満たす同居する親等の監護者が同伴する場合は検査不要です)。
この他に、免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の提示が必要となります。
■最後に
平日に交通付きの宿泊旅行をすれば、全国旅行支援は県民割よりもお得に利用できます。これから旅行の計画を立てるなら、実施時期や地域など全国旅行支援が利用できるプランを立てるとよいでしょう。
全国旅行支援は、感染状況や観光需要の動向などを踏まえて臨機応変に対応していく運用となっているため、実施後に内容が変更される場合があります。利用する際は、観光庁の公式サイトや旅行予約サイトなどで最新情報をチェックしておきましょう。
