トヨタ自動車の新型「クラウン」が売れている。2022年7月15日の世界初公開から順調にオーダーが積み上がっている様子で、9月30日の昼前に聞いた話では受注台数が約2.5万台に達しているそうだ。しかもこの数字、4つのボディタイプの合計ではなく、もうすぐ発売予定の「クロスオーバー」のみの集計。新型クラウンは海外でも売るクルマだが、約2.5万台は日本国内のみの注文件数だというからすごい。
展示会に若者と女性が集まった?
新型クラウンには「クロスオーバー」「スポーツ(SUVタイプ)」「セダン」「エステート(ステーションワゴンタイプ)」の4つのボディタイプがある。第1弾として2022年秋ごろに発売となるのがクロスオーバーだ。SUV的な要素を取り入れて車高をリフトアップしつつ、走りはセダンのようにフラットかつ上質というのがセールスポイントとなる。
クラウンのイメージを変える新型だが、クロスオーバーの日本での受注台数は2.5万台近辺に達しているとのこと。パワートレインの内訳は2.5Lのハイブリッドが7割、デュアルブーストが3割といった感じらしい。おそらくクラウンを乗り継いできたか、あるいは現時点でクラウンに乗っているロイヤルユーザーが新型に乗り換えようとしているものと思われるが、セダン型のクラウンに乗っている人たちが、新型クラウンのセダン登場を待たず、クロスオーバーに乗り換えていると考えるとなかなかすごい。イメージチェンジを好意的に受けとっているクラウンファンがいる証拠だ。
新型クラウンは若者からも関心を集めているという。開発陣の話によると、ワールドプレミア後に大都市を中心に展示を実施したところ、来場者には若者や女性の姿が目立ったとのこと。札幌で展示した際には20代の割合が高かったとのレポートが上がってきているそうだ。現状のクラウンユーザーは50代以上が多いそうだが、新型はボディタイプの選択肢も豊富なので、より幅広い年齢層の顧客を獲得できるかもしれない。